【ネタバレ感想】女の人生をリアルに描いた「おんなのいえ1巻」がめっちゃ刺さる。

実際に読んだ漫画や観た映画・アニメなどのレビューです。本ページはプロモーションを含みます。

 

30歳を目前にして結婚しようと思っていた彼氏に振られてしまった「ありか」。

 

元彼氏「圭佑」への想いを引きずりながらも、必死に前を向こうとしますが……人生ってままならない。

 

仕事や恋、そして家族愛――最後にありかが選んだものが妙にリアルでした。

 

「ありか」の妹「すみか」と「母(ありかとすみかの)」が選ぶ人生も見物です!

 

人生に迷っている方におすすめの作品ですよ。

 

そんな漫画「おんなのいえ1巻」のあらすじと感想です(ネタバレあり)

 

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あらすじ

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「やっぱ変やろ…俺のこと応援してくれてんの嬉しいけど 俺の事が自分の事の代わりになってんのはオカシイやろ」

 

「そうかな…でも私はこれで良いって…」

 

「俺は良くない…俺はもう続けるのムリや」

 

「あたしは…あたしはただ…圭佑が働きやすいようにって 今の会社決めて 自分の成功より大好きな人の幸せを支えたいって思って――…」

 

「それ俺 全部頼んでないよ…」

 

彼氏のためにって頑張っていたのに…3年間同棲していた彼氏「圭佑」に振られてしまい、一時大阪の実家に帰った「ありか」。

 

何もする気にならず、一日中ふて寝をしていた「ありか」でしたが、

 

それを心配した母親から圭佑と同棲していた東京のアパートで、妹「すみ香」と一緒に住むように言い渡されます。

 

幼い頃から母の言うことには逆らうことが出来なかった「ありか」はこれをしぶしぶ承諾。

 

しかし、すみ香に痛いところをつかれた「ありか」は

 

「出てって しばらくアンタとおりたくない」

 

と言ってしまうのでした。

 

「ありか」に追い出された「すみか」…

 

「すみか」はカフェで一人、前日の夜に「ありか」が語った元カレに振られた理由…

 

『二人でいるより離れてた方がお互い良い人生が送れるっていう前向きなお別れ』

 

について考えていました。

 

(ありちゃんが人を悪く言わへんのって、結局自分のまわりに悪い人とか嫌な感情とかあること認めたくなくて目つむってるだけに見える。私は人ってそれだけじゃ済まんとこあると思うねんけど)

 

そんなことを考えながら、人間観察をする「すみか」。

 

すると目に入ってきたのは「ありか」の元カレで―――

 

 

一方、「ありか」は「すみか」が突然恐くなったと言って押し付けられたキャバクラの面接を受けていました。

 

「断ってくれていいから」「どうせ落ちるし」

 

と頼まれた面接でしたが、まさかの採用。

 

29歳のところを22歳とサバを読み、その日からお店に出ることになってしまうのでした。

 

しかし…お客さんや同僚から散々嫌味を言われ、初勤務は最悪。

 

さらに…疲れ果てて帰宅した「ありか」が目にしたものは、部屋の目を覆うような惨状でした。

 

「ちょっと…ちょっと ちょっと どうなってんのよコレ きれいにしといてって言ったやん!」

 

「あーゴメン 今からやろうと…」

 

「誰のせいでこんな身も心もヘトヘトんなって帰ってきたと思ってんの?」

 

「は…?つーかキャバクラの事やったら「断って」って言ったよね?」

 

「そうやけど でも―…」

 

「誰のせいとか誰のためとか…自分で決めたんやん そういう押し付けが嫌で他のコに走ったんちゃう?」

 

「ハァ?何の話してる?」

 

「松谷君 今日新宿で見たよ 女の子と一緒におった。親しそうに見えたし多分ありちゃんとカブってるよあの子」

 

知りたくなかったことを言われ固まる「ありか」。

 

そして、「すみか」にしばらく出て行くように告げるのでした。

 

 

2日経ち、まだ帰ってこない「すみか」。

 

もう一人でいいや…と思う「ありか」でしたが仕事中にお客さんの前でヤケ酒をしてしまいます。

 

ありかの席にいた社長さんが去り…同じ席にいたナンバー2の女の子が他の席に行ってしまい…

 

残されたのは「ありか」ともう一人のお客さん「川谷さん」。

 

川谷さんも帰ろうとしますが、社長からアラサー女をほかっておくなと残されてしまったのでした。

 

仕方なく川谷さん、「ありか」に声をかけます。

 

「あのさ なんか辛いことあったのかもしんないけど 俺がそれ聞くのってココじゃねーから場所変えない?アラサーのキャバ嬢に指名料払うのもなんかヤだし」

 

手を繋いで夜の街を歩く川谷さんと「ありか」。

 

(自分で言ってて矛盾してる いっときで失くならないものが欲しいのに正反対のことしてみたり、でも失くしてこんなにしんどいなら 一瞬で消えるってわかってる方がなんぼかマシかも)

 

そんなことをぼんやり考えながら歩いてると…「ありか」を呼び止める声が。

 

「ありか ありか…」

 

振り返るとそこに立っていたのはまさかの元カレとその彼女でした。

現実を突きつけられ、目に涙を浮かべる「ありか」。

 

しかし、元カレから聞かされたのは、ありかが知らなかった衝撃的な話でした。

 

「妹さんに…聞いた?」

 

「え なんのこと…?」

 

「妹さんにコイツとおる時 偶然会って…俺 妹さんにグーで殴られた」

 

(え)

 

「『別れ際に新しい人のこと黙ってたんはフェアじゃない』って」

 

「『ありちゃんがどんな不恰好に立ち直ろうちしてんのか お前知ってんのかボケェぁ』って」

 

それを聞いた「ありか」は川谷さんとまた会うことを約束し、急いで家に帰るのでした。

 

そして――……(引用元:鳥飼茜『おんなのいえ』より)

 

 

感想

元カレに振られた後、「ありか」が友人に会うシーンがあるんですが、その友人の台詞が印象的でした。

 

それは「選べば道ができる」っていうもの。

 

よく読むと当たり前のことなのですが、普通こういう台詞が出てきた時に指す「選ぶ道」って、誰がどう見ても一般的に「正しいとされる道」ですよね。

 

ですが、このシーンの会話の流れ的に少し違うのです。

 

選んだ道が茨の道だとしても必ずその続きには道があるという…。

 

多分この漫画、10代や20代前半の方々にはあまり響かないと思うんですが、大人の女性には共感できるところが多くて自分と重ねて読むことができると思います。