もう一度ろくろと会うために、本来の姿…ケガレの姿に戻る決意をした紅緒。
その儀式は成功しても失敗しても、もう戻ることができないものでした。
太陰の魂に刻まれた記憶を見せられた紅緒は――…。
15巻には、紅緒の覚悟が描かれていました。
そんな15巻のあらすじと感想を書いていきますね(ネタバレあり)
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ネタバレあらすじ

再び、ろくろの元に戻るために儀式に身を委ねる紅緒。
その儀式とは人間の器にかけられた〝制御結界〟を解除し、次第に強くなる陰の気を抑え続けなければならないという。
陰の力に呑み込まれたら最後…待つのは死のみ。
成功しても失敗しても後戻りはできない――
しかし、紅緒は再びろくろと会うためにケガレ(本来の姿)に戻る覚悟を決めるのだった。
儀式が始まり、太陰の魂に刻まれた怒りと悲しみと憎しみの記憶を見せられる紅緒。
それは…
「夢ではあって夢でなく 現実であって現実ではない。既に過ぎ去った未来にして これからやってくる過去」。
醜い姿にされ何度も無残に殺される。
そんな記憶(呪からの洗礼)に気が狂いそうになる紅緒。
しかし
「一切の負の念に魂を委ねよ それがケガレの姫に課せられた定め 全てを捨てる覚悟を持てっ 今までの太陰がそうしてきたように……!!」
という声にハッとする。
(全…て?…そうだ どこにも…いない どの世界にも……彼の姿がどこにもいなかった……ろくろはどこ……?)
そう、それこそが紅緒が生まれてきた理由――…
そして穢れ(ケガレ)の姫になるために必要なことだったのだ。
一方、紅緒と共に千怒(ちぬ)の元へやってきた神威(かむい・ケガレ)は、紅緒の儀式が妨害されるのを阻止するために上位婆裟羅と戦っていた。
自分が何故紅緒のために戦っているのか…説明のできない感情に突き動かされる神威。
そして、神威に異変が起こる。
それは――柔らかくあたたかい〝人間の呪い〟で――…。
その頃、ろくろのいる土御門島では突然の緊急事態に緊張が走っていた。
一人、また一人と倒れ、ろくろまで――!!!!?(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)
感想
紅緒の言葉により覚醒した神威。
瀕死の状態から復活し、もう一度戦うわけですが…その時の台詞がよかった!!!
「祓う」という言葉を使うんですよ!
祓うというのは本来、陰陽師しか使わない言葉なんですよね。
まさか神威の口からそんなことが聞ける日が来るとは。
さて、14巻のあらすじに書いた天馬と士門の戦いを覚えていますか?
天馬が禁止されている技を使い士門の足を切り落とした話ですね。
これにはやっぱり事情があったようです。
士門も天馬のことをよく分かっていたようで、わざと反則したことに気付いていた…二人の間には信頼関係があったんですね。(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)