何度も泣ける「生まれ変わってもまた、私と結婚してくれますか1巻 」ネタバレあらすじ&感想

実際に読んだ漫画や観た映画・アニメなどのレビューです。本ページはプロモーションを含みます。

 

この漫画は笑いあり涙ありの良作(かなり)です。

 

22年という長い両思いを経て、ようやく夫婦になった「最強の薫」と「不器用な寅之介」。

 

お互いを想い、支え合いながら長く同じ時間を過ごしてきた二人でしたが…

 

病魔に冒される寅之介の体…二人に残された時間はあとどのくらい…?

 

物語は薫が寅之介との記憶を辿る形で進行していきます。

 

出会い、結婚…そして、薫と寅之介に関わる優しい人たち。

 

どの話も何度も読みたくなってしまう良い話ばかりです。(何度読んでも泣ける!)

 

では、あらすじと感想を書いていきますね。

 

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あらすじ

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この物語は、二人が紡いだ優しい記憶―――。

 

病院の一室。ベッドで横になっている老爺に楽しそうに話しかける老婆の姿…

 

「今日はどんなことをお話ししましょうか。そうだ。ねぇ、あなた。あの日こんな秋晴れの空の下で、私にくれた言葉を覚えていらっしゃいますか。なんて…もう随分昔のことですから…」

 

「薫。生まれ変わっても また…」

 

出会いは、寅之介・4歳、薫・8歳の時。

 

奉公先の使いの帰りに、傷だらけで横たわっている寅之介を見かけた薫は、寅之介に駆け寄ります。

 

「どうしたんですか。大丈夫ですか」

 

薫の声に目を覚ます寅之介。

 

実は、寅之介はいじめられている子犬を助けるために怪我を負ったのです。

 

子犬を抱き、早く助けてあげられなかったこと…そして家で飼えないことを泣きながら謝る寅之介。

 

そこに寅之介の母(伊吹造園女将)がやってきます。

 

「くおぉら寅之介―――!!!どこほっつき歩いとるかと思えば こんなとこにおったんか。なんね、そのワンコロは!?うちは動物は飼えん言ったろうが!!あ!?ちょっと待て寅アァ そのケガどうしたんよ 何したんね!!」

 

寅之介が何かをやらかした!!そう思った寅之介・母は般若のように怒り狂います。

 

しかし…

 

「まって下さい!!その傷はいじめられていた犬をかばって負ったケガなんです。どうか どうか怒らないであげて下さい…ッ」

 

そう告げながら土下座をする薫。その姿を見た寅之介は子犬をギュッと抱き…

 

「母ちゃん!!こいつをうちで飼いたい!!もう誰にも殴られたりしないように今度こそ俺が守るんだ!おねがいします!!」

 

最初こそ、動物を飼うことに反対していた寅之介の母ですが、寅之介の熱意に子犬を飼うことを承諾します。

 

伊吹造園で飼われることになった子犬…この子犬のお父さんとお母さんになり、二人で一緒に育てようと約束を交わした寅之介と薫。

 

しかし、その約束を薫が守れる日はやってきませんでした。

 

それは―――………。

 

「あの頃の私は、またあなたに会いに行けることが本当に楽しみで仕方なかった。でも…行けなかった―――…」

 

 

ネタバレ感想

寅之介と薫が交わした約束…寅之介は薫が家(伊吹造園)に来ることを毎日家の前でずっと待っていました。

 

大雨が降ろうが風が吹こうが一人でずっと…。

 

そんな二人がようやく再会できたのは約束をしてから一年後のこと。

 

薫が寅之介の家「伊吹造園」へ奉公に来たことをきっかけに再会をします。

 

でも、待ちに待った薫との再会で発した寅之介の第一声は「うそつき」。

 

それ以降二人は会話をすることもなく月日が流れてしまって…。

 

そんなある日、勇気を出した寅之介が小声で「かおる…さん」と声をかけます。

 

しかし、薫の返答は無し…。

 

傷ついてしまった寅之介は、

 

「薫は自分のことが嫌いなんだ。あの日した約束だってきっと忘れてる」

 

と泣いてしまうのですが、これには寅之介が知らない事情がありました。

 

その事情はもちろん約束を果たせなかった理由にも繋がるのですが…

 

実は薫は寅之介と出会った時に別の家の奉公人をしていました。

 

しかし、そこの主人はかなり乱暴者。

 

出会った時にも殴られた跡が体中についていたのです。(寅之介の母は気付いて薫に聞こうとしましたが、バレることを恐れた薫は逃げ帰ってしまいました)

 

そんな乱暴者の主人に仕えていた薫…寅之介と出会ったことで、おつかいの帰りが遅くなってしまい……

 

左の視力と聴力を失ってしまうまで殴られてしまったのです。

 

それで寅之介の声が聞こえなかったということですね。

 

血まみれのまま雨の中で放置されてしまったこともあり、立って歩けるようになったのも最近のこと…。

 

 

その事実を庭師から聞いた寅之介…薫に伝えた一言が本当にかっこよかったです。

 

薫にとってどんな言葉よりも嬉しかったはず。

 

さて、そんな薫と寅之介。月日は流れ、寅之介は26歳、薫は30歳となります。

 

二人はずっと両思いなのですが、いくじなしの寅之介はなかなか薫にプロポーズができず、

 

「俺とけっ…けっけっ…んかしてくれないか」

 

と言っては、最強の薫にぶん殴られる日々。

 

そんなある日、薫がお見合いをすることになります。

 

お相手は薫に一目ぼれした市長の次男坊。金持ちで爽やかイケメンと知り、寅之介は焦ります。

 

例のごとく、意味の分からないことを言って薫を止めようとする寅之介。

 

でも、自分の気持ちを伝えることはできません。

 

しかし、薫がずっと自分からの一言を待っているということを知り、お見合いの場に登場!!

 

この時のセリフが面白かった♡

 

実は聞いていたお見合いの時間よりも早く始まってしまっていたようで…

 

「なんっで 早めに始めとるんじゃあ!!!」

 

と障子を開けるんですよね。全然かっこよくない登場の仕方が寅之介らしい!!

 

そして、この場でプロポーズするわけですが…ここのやりとりが個人的に好きなので、ちょっと紹介しますね。

 

寅之介「薫!!俺はお前のつくったみそ汁が毎日飲みたい!!」

 

薫  「毎日おつくりしてますよね。残念 次」

 

寅之介「ず…ずっと俺のそばにいろッ…!!!」

 

薫  「おしい もう一声!!」

 

そうでした、薫は寅之介の家の奉公人ですから、毎日みそ汁を作っているわけですよね。

 

このやりとり、すごく好きです!!

 

この後、寅之介が薫にぶん投げられたりもするのですが、最高のプロポーズを見ることができます。

 

お互いが想いあっていることがよく分かる素敵なシーン…何度読み返しても本当に良い…。(引用元:森永ミク「生まれ変わってもまた、私と結婚してくれますか」より)