あらすじ
夏休み初日、弟・悠貴のお守りでお台場のロボット展を訪れた未来は
無邪気にロボット展を楽しむ弟・悠貴を横目に、忙しい両親や弟にイライラしていた。
「いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに」そうケータイに打ち込んだ瞬間、突然地面が激しく揺れる。
東京を襲った、マグニチュード8.0の海溝型大地震。
轟音ともに、崩れ落ちる連絡橋や倒壊する建物。水道管は破裂して道路は水浸しとなり、一瞬にしてすべてが変わった東京。
未来と悠貴はお台場で出会った真理の力を借りながら世田谷にある自宅へ向かうが……。
感想
一瞬にして壊れる日常。地震や余震の恐ろしさ、家族と連絡が取れないことへの不安…とても考えさせられる作品でした。
また、作中には困っている人を見捨てたり、ヤジを飛ばしたりする人もいる中で、真理さんのように赤の他人にも手を差し伸べる人もいて…私自身、被災したことはありませんが、災害時の人々の行動や心理描写が繊細に描かれていたと思います。
できれば、未来と悠貴が無事にたどり着けることを願いながら観ていましたが、これもリアルに近づけた結末なのでしょうか。
もう涙が止まらなくて止まらなくて。
「もう一度観られるか?」と聞かれたら「かなりつらいし泣けるので分からない」としか答えられないけど、被災経験がない私にとって心構えとして観てよかったと思える作品でした。
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