あらすじ
自分の想像の世界を邪魔する人間が大っ嫌いなミステリー作家・朏 素晴(みかづき すばる)。
そんな彼が出会ったのは一匹の猫だった。
自分を睨みつける猫に、小説のネタが浮かんできた素晴は「初めての経験だ!」とその猫と一緒に暮らすことに。
最初こそ、ハルと名付けたその猫に振り回される素晴だったが、次第にハルがかけがえのない存在になっていく。
感想
「意思疎通もできないのに名前なんて付ける必要があるのか?」とさえ思っていた素晴が、理解できない行動を取るハルに振り回されながらも、ハルと家族になっていく過程が温かく、感動しました。
亡き両親との想い出や見つけたアルバムのエピソード、知ろうともしなかった両親の想い、素晴の後悔にも涙。
それに、ハルを飼ったことをきっけに、人嫌いな素晴が他人と関わるようになっていくところも。誰かと関わることが煩わしいと思っていたあの素晴が人の優しさに気付いたり、ハルのために人と関わったり…泣
また、ハルの気持ちも描かれていて面白かったです!パソコンに座る理由も、怒られたあとの行動理由も可愛くて「本当にそんなこと考えてそう笑」と思ってしまいました。
そして、ハルだけに見えていたのって…!!ずっとずっと心配で素晴の側にいたということですね。
ハートフルすぎて泣けるシーンも多いけど、観たあとに観てよかったと思える作品。
“猫あるある”もたくさん描かれているので、これから猫を飼う予定の方にも参考になるかもしれません。