『切なさ』より気になる『繋ぎ止める女のズルさ』/漫画「真夜中にコーヒー」あらすじ・感想

高校生の時から先輩に片思いをしているカスミ。


彼女がいたって、自分の想いが叶わなくたって…彼が幸せならそれで幸せ。


そんなカスミはちょっと感じの悪い喫茶店員・宮古と出会います。


どうやら、彼もカスミと同じように「叶わぬ片思い」をしているよう。


でも、それはカスミとは違う種類の片思いで……。


という始まりです。


主人公はカスミなのですが、今回注目したいのは宮古くんの方。


実は彼の想い人は既婚者なのです。


でも不倫ではありません。そこがポイント。


「彼の切ない恋心」と「すべてわかっていて突き放しも受け入れもしないズルい女」…


ではもう少し詳しく書いていきますね。


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あらすじ


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高校時代から続く、上杉先輩への密かな片思い。


相手に彼女ができたって、彼が幸せならそれで満足、なはずだった――。


そんなある日、カスミはちょっと感じの悪い喫茶店の店員、宮古に会う。


彼はカスミと同じ大学の上級生で、どうやらカスミと同じように、ある女性に対して叶わぬ思いをずっと抱いているようで…。


こじらせきった片思いを抱える二人が、真夜中の喫茶店で出会って始まる、静かで切ないラブストーリー、開幕。



「叶わない」ではなく「報われない」片思い。好きな気持ちを肯定する宮古くんが切ない…

ただ想っているいるだけでは「叶わない片思い」ですが


宮古くんの片思いは「報われない片思い」と言えます。


相手は既婚者だから、自分から電話をすることはできない。


だからこそ、自分がどんな状況であろうと必ず彼女からの電話を取ったり


彼女から映画に誘われたら時間を作って一緒に行ったり。


彼女の夫から殴られることもなく(不倫関係にないから)、彼女にとって自分はどういう役なんだろう…と疑問を抱きつつも


好きでいる意味を自分に言い聞かせているようなセリフに切なさがこみ上げます。



繋ぎ止める女のズルさ

宮古くんが想いを寄せる相手・八千代さん(既婚者)。


八千代さんが既婚者であることを知っている宮古くん…まだ告白をしていませんが(予告で告白すると書いてあったので「まだ」と言っています)八千代さんは宮古くんの気持ちに気付いています。


その気持ちを利用する八千代さん。


実は、八千代さんは夫とうまくいっていません。


本編で八千代さんが宮古くんのことを「カウンセラー」と呼ぶように


夫とケンカをするたびに宮古くんを呼び出します。


あろうことか、夫の気を引くために宮古くんと夫を鉢合わせたり…


しかし、突き放すわけではなく思わせぶりな言動も多く見られます。


「宮古くんが好きだと思ったからホラー映画に誘った」


とか


「宮古くんと違って(旦那は)ノリが悪いから」


とか。


旦那と別れる気はなく、それでも宮古くんは自分のために側においておきたい。


それは、精神安定だったり、夫からの愛が感じられないから誰かに愛されたいといった理由…


この八千代さんの言動のせいもあり、宮古くんは「報われない片思い」から抜け出すことができないのです。



感想

宮古くんの気持ちを利用して…なおかつ主人公へのマウント(宮古くんと友達になったから)もすごい八千代さん。


しかも笑みを浮かべているところに余計に腹が立ちます笑


主人公と出会ったことによって宮古くんの気持ちが変わればいいなと思いますが


ストーリー展開が読めない作品なので、まだまだどうなるか分からないところです。