あらすじ
「――あああああああああ怖っ!! 嘘でしょ怖い! 貴族怖すぎなんですけどおおおおおっ!!」
衝撃の事実を聞き、レナは堪らず叫んだ。国内でも人気の若きドレス職人であるレナ・シュナイダーはお得意様のアネッテ夫人に勧められ渋々お見合いをすることに。
お見合い相手のエリアス伯爵令息に会うとまさかの15歳・未成年!?
さらにはお見合いという名の「身売り」を兄妹共に義両親から強いられているという、衝撃的な事実を目の当たりにしてしまう!
彼らを保護するため契約上エリアスと結婚し、兄妹を引き取ることにしたレナ。
成人するまで彼らを保護し、エリアスの婚期が来たら離婚しようとしていたはずが――!?
感想
エリアスとカリンを保護するために、未成年のエリアスと婚約をしたレナ。
このレナがめちゃくちゃかっこいい。
エリアスとカリンを保護すると決めた覚悟もそうだけど、婚約破棄された時の元婚約者への罵詈雑言が特に。
自分のためじゃなく、“これからのための罵詈雑言”でレナの優しさが溢れていました。
そんなレナだから、エリアスとカリンもレナのことが大好きになったんだろうな。
あんなにも大人を信用できず怯えていた兄妹が、笑顔を見せるようになって自分の意見も言えるようになって、レナじゃないけど泣きそうになりました。
もう本当に、エリアスとカリンのために行動するレナと、レナと本当の家族になるために努力をするエリアスとカリンの関係性が尊い。
ただ、そういう関係だからこそ、エリアスとレナの恋愛が進展しづらかったのはあるかもだけど笑。
私は原作の方も読んだんですが、漫画でもエリアスがレナへの恋心を自覚したエピソードが描かれるかな。それがすっごく良いので、漫画でも読みたいなと思います。
原作「あの日助けた幼い兄妹が、怒濤の勢いで恩返ししてきます」試し読みはこちら