
あらすじ
魔法国の貴族に転生した少女、ミーティア。生活魔法しか使えなかった彼女は、十歳の幼さで危険な辺境へと追放されてしまう。
けれど、彼女の夢は『最高にかっこいい悪女になって、自由で楽しい人生を送ること』農業も、医療も、人助けも自由な辺境は、彼女が悪女を目指すのに最高だった(悪女とは?)
しかも、なぜかミーティアに助けられた領民達からの好感度が急上昇↑注目が集まる中、ついに強大な悪徳貴族から攻撃され!?ミーティアの華麗なる大逆襲が始まる!
感想
前世でも今世でも家族に恵まれなかった(今世では亡き母だけが味方だった)ミーティア。
そんな彼女の願いは《かっこいい悪女になって自由に生きる》ことなんですが、この“かっこいい悪女”の定義が面白いところで、ミーティアと敵対する者たちにとっては確かに悪女なんだけど、領民や友人には愛されていくという。
この過程がすっごく面白い!!恋愛モノのすれ違い勘違いとは、また違った面白さで読んでいて楽しかったです。
あと、忘れてはいけないのが、ミーティアへの父性に目覚めた元工作員であり執事のヴィンセント&ミーティアを溺愛しているメイドのシエル。
フラれるために(悪女計画で)ミーティアが第三王子に告白をするんですが、なんとOKをもらってしまって、ヴィンセントが過ちを犯しそうになるという。
このシーンにめっちゃ笑った!!ミーティアと執事のヴィンセント、メイドのシエルの絡みも笑えるので大好きです。
他にも生活魔法しか使えないミーティアが、それを工夫して攻撃魔法や治癒魔法に応用したり、学園でのトラブルに巻き込まれたり。
私は原作(ライトノベル)の2巻まで読みましたが、第三王子がミーティアに恋をしたようなので、ミーティアの悪女計画だけじゃなく、そちらの今後も楽しみです。