あらすじ
「今日も朝まで付き合ってくださいね、俺の奥さん?」悪妻に転生したはずなのに、どうして愛おしそうな目で見てくるの――!?
ある日気づいたら、昔読んだ小説の悪妻キャラ・イルゼになっていた。
主人公のギルバートに執着し、ヒロインとの仲を邪魔するイルゼの結末は、娼館落ちという悲惨なもの。
そんなバッドエンドを回避すべく、ギルバートとの円満離婚を思い立つ。
しかしギルバートは離婚に応じず、ある晩、寝室に現れて――…!?
感想
「イルゼの中身が別人である」と知り、自分の行いを反省したギルバート。すでに今までとは違うイルゼに惹かれつつあったから、知ってからのギルバートがとにかく優しくて甘くて。
ただ、ギルバートとイルゼの恋物語だけじゃないところが、この作品の面白いところ。
ギルバートだけがイルゼに執着するのかと思いきや、イルゼに歪んだ愛情を抱いているイルゼ兄もイルゼに恋をしているシーラ(ヒロインとまさかの百合展開!?)もイルゼに執着するという。これが不穏すぎてハラハラドキドキです。
個人的には、ヤンデレ・イルゼ兄の言動はめっちゃ好みなんだけど笑。
それに、元々のイルゼとイルゼ兄が“何かを計画していた?”ことも発覚するんですが、こちらもまた不穏。組織って何だろう?裏切りって何だろう?イルゼ兄が何をしようとしているのか、それに今のイルゼがどう巻き込まれるのか、めっちゃ気になります!!