あらすじ
とある王国の公爵令嬢として何不自由なく暮らすファリティナの人生は「悪夢」によって一変する。
自身に降りかかる不幸、そして大切なジェミニの死。壮絶な未来を知った彼女は、何としても愛する弟を守り切ることを誓う。
貴方は私が守ります――。悪夢から始まる復讐譚、ここに開幕!
感想
無能だと侮っていた姉が、実は聡明で愛情深く、末の弟のために一人で闘っていたことを知ったセリオン。
姉の良き理解者として、一緒に弟妹を守りながら姉も守ると誓うも、次から次へと姉を襲う何者かの悪意と、事態を悪化させるような王子の浅慮さ。
一つでも判断を間違えれば破滅しかねない状況にハラハラし、その中でも互いを信頼して最善の策を取ろうとするファリティナとセリオンの絆に感動しました。
それでも、最悪の事態からは逃れることができず。さらに不幸なことに最期に側にいることさえも叶わなかった。
ファリティナを守るのは婚約者である王子だったはずなのに、お前の浅慮さのせいで…と何度思ったことか。っていうか、「力になりたい」とか「協力したい」ってどのツラ下げて言ってるの?
こんな王子と結ばれるなんて絶対にやめてほしい(せっかく婚約解消したんだし)。WEB版の小説では、セルリンがファリティナを一人の女性として愛しているという禁断な感じだったんだけど、漫画でもそうかな。いや、そうであってほしい。