
あらすじ
性別を偽り王子として生きてきたエディ。
ある日怪我をして、貴族の青年・ハロルドに服を脱がされた結果、女であることがバレてしまう……!
処罰を待つエディに下された王命は、ハロルドの妻となることだった。
彼にとって不本意な結婚に違いないと考えたエディは、ハロルドのために悪妻となり離婚しようと画策するが、寛容なハロルドには通用しなくて――!?
感想
聡明で凛としているエディだけど、ハロルドの前ではポンコツで「見守る会」ができるのも納得の可愛さ。
そんな感じだから、悪妻を演じて嫌われようとするも、ぜんぶバレバレで裏目に出てしまうという笑。むしろ、ハロルドの手のひらで転がされてる感じの攻防戦が面白かったです笑
そんなエディを包み込むような深い愛情で見守るハロルド(ちょっと腹黒なところも好き)も本当に素敵で。
ハロルド視点のエピソードがあるんですが、そこで描かれていたエディの境遇とそれに気付いたハロルドの覚悟と救うための策略にホロリでした。
この二人はもちろんのこと、兄だと思っていた人が姉だと分かり困惑するも、誠実な対応をした弟も、ツンデレ気味の義妹もみんな好き。読み終わったあとに幸せな気持ちになれる作品でした。