
あらすじ
乙女ゲーム世界のモブ……いや、前世の推しである『悪役令息バスティアン』の義妹に転生したマリアンナは、「推し様には幸せになってほしい!」と彼の死亡フラグを叩き折ることを決意した。
悪役化は彼が孤独であったことから始まる――ならば孤独にさせまいと彼について回わっていると、なぜか過保護に溺愛されるように!?
「マリー、君を愛してる」シスコンな推しなんて解釈違い! だけどそんな推しも悪くない……とマリアンナは葛藤するが、彼のそれは家族愛ではなかったようで!?
――バスティアンの求婚を受け、晴れて婚約者となった二人は、甘々で幸せな日々を送る――が、二人の愛を阻もうとシナリオの強制力が働きだす……!?
感想
前世の推しである義兄が闇落ちしないように、頑張るマリアンナ。
このマリアンナがめっちゃ可愛くて、そりゃ義兄も好きになっちゃうよねって思いました。
読み始めは「メリバだらけの乙女ゲーで推しを幸せにしようとしたら、執着されて禁断の関係に堕ちました」に似てるかなと思ったけど、こちらの方が読んでいて幸せな気持ちになる溺愛かな笑
あっちは、ヤンデレも執着も強めなので。この作品にも義兄のヤンデレっぽい発言はあるものの、基本的には優しくてハッピーな愛が溢れてる感じだなと思いました。
マリアンナの好みの男性(すでに好みなのにー)になって、何としてでも結婚しようと用意周到に準備する義兄とか。
最後に「二人の愛を阻もうとシナリオの強制力」が意外だったけど、それが逆によかったと思う。“推し”っていうのが際立ったので。