あらすじ
ブラック企業で過労死し、伯爵家の娘として転生したマリー。
不遇な最期を遂げた彼女は今世では第五子三女というお気楽な立場を楽しもうと決意する。
そのためには結婚相手が最重要と、「風変わり」な自分を隠し、裕福な子爵家令息グレイとのお見合いに臨む。
一方、マリーとの縁談に呼ばれたグレイは、その場で自身の知らない知識を披露する不思議な令嬢に心を奪われており……。
感想
マリーの言動が面白すぎて、何度も笑わせてもらいました（お外で読んじゃダメなやつ笑）！！
何が面白いって、なんというか“笑いのクセが強い”ところ。
父から「馬は危ないからダメだ」と言われて作った“絶対に安全な馬”だったり、「まじか！」とツッコミたくなるようなストレス発散方法だったり。
あとは前世でパンクが好きだったことからのデートでの「♪肉屋を支持する豚共～♪」っていう鼻歌。『麗しの月光の君』からのマリーの妄想では、こらえきれず爆笑しちゃいました。しかも、それを刺繍するって…それはお尻叩きの刑になるわ笑
こういう貴族令嬢らしからぬ言動が多いマリーだから、マリーの家族は「絶対にグレイを逃がすわけにはいかない！」わけで（ちなみに家族とマリーの会話がめっちゃ面白くて好き）笑
だけど、そんな心配無用なくらい、マリーの言動を「良いように解釈」して惚れこんでいくグレイ。グレイ視点の描写もあるんですが、彼の思考もなかなか笑えます！！
ちなみに、マリーの前世の知識を炸裂させた経済支配だったり、ユニークな発想の商売だったりも面白くてストーリーも楽しめました。
