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あらすじ
愛が重く偏執的なあまり、婚約者である王太子レインハルトから毛嫌いされ、婚約破棄されてしまったレイテシア。
そのうえ聖女に嵌められ、身に覚えのない罪で幽閉され、非業の死を遂げる。――と思ったら、なんと時間をさかのぼり、レインハルトと婚約する前の幼女に戻っていた!
せっかくやり直せることになった人生、前回と同じ道を辿るなんて、まっぴらごめん。メンヘラを封印し、レインハルトとも聖女とも距離を取って、一人で真っ当に生きていくわ!
――そう決意したにもかかわらず、何故か今回はレインハルトがぐいぐい迫ってきて……。
感想
メンヘラでヤンデレだった一度目の人生。同じ道を辿らないように、元婚約者だったレインハルトとも聖女とも距離を取ろうとするが…という始まり。
設定は、よくある感じなんだけど……ストーリーがすごくいい!!めっちゃ面白かった!
逃げるレイテシアに「逃がすか」とグイグイ迫ったり、分かりやすく嫉妬するレインハルトにキュンキュンしたり。レイテシアを断罪した後に、時を戻したレインハルトの苦悩と覚悟に泣けたり。
そして、もう一つは、一度目の人生でレイテシアが知ることができなかった家族の想い。
その原因は心を閉ざした自分にあった…と反省できるレイテシアにも好感だったし、「もしかしたらあの時も…」というエピソードが挟まれるところもよかった。何よりも兄と父の溺愛っぷりが読んでいて楽しかったです(学校のくだりとかめっちゃ好き)。
ちなみに、一度目の人生でも二度目の人生でも、聖女に嵌められてハラハラしたけど、性悪聖女にお似合いの末路でスカッとしました。