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あらすじ
男爵令嬢シャーロットは、病に伏していた婚約者であるジョゼフを献身的に見舞っていた。
しかしある日、健康になったジョゼフから婚約を破棄されてしまう。
理由は、今度はシャーロットのほうが病に伏していることにあった。
涙ながらに婚約破棄を承諾したシャーロットは、従者であるエヴァンに支えられ、快方へと向かっていく。
反対にジョゼフは、その日を境に再び体調を崩していき……。
快方に向かうシャーロットと、再び不調に悩むジョゼフ。二人の身にいったい何が起こっているのか?
要因となるシャーロットには、ある秘密があった――。
感想
ジョゼフの病状が快方に向かうのと比例して、どんどん体調が悪くなっていったシャーロット。
これは、きっとシャーロットに「病を引き受ける力」があるんだろうなーと思っていましたが、それだけではなかった(“病を引き受けるだけ”ではシャーロットの体調は悪くならない)!!
シャーロットの体調が悪くなる…それこそが、ジョゼフの傲慢さや自己中心的な考えを表わしていて。シャーロットの“力”について知らなかったとはいえ、ジョゼフのやったことは許されないし、手に入れたかったものを失ったとしても自業自得だと思う。
そうは言っても、ジョゼフのおかげでシャーロットの従者の誠実さや一途さが際立っていたけど笑。身分違いでシャーロットに気持ちを伝えれなかった従者ですが、こちらもまた「実は…」という展開でハッピーエンドでした!