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あらすじ
「お前を妻と思わないし、愛することもない」と夫から宣言され、初夜をたった一人で過ごすことになってしまった侯爵令嬢アルビナ。
屈辱的な仕打ちの挙句、夫はアルビナの妹と浮気関係にあり、彼女を本気で愛していると告げてくる。
あまりの内容に絶望しつつも、とあることをきっかけにアルビナは彼らへの復讐を決意する!
――私の心を踏みにじった愚か者たちには相応の罰がふさわしいわ。そう決心した彼女は慎重に着実に、彼らの破滅までのシナリオを描き始めて……!?
それぞれの想いが錯綜する、鮮烈で美しい復讐劇の幕が上がる!
感想
夫と妹の不倫関係を知り、妹の婚約者と一緒に復讐をする話。
アルビナとランディ(妹の婚約者)は、妹が妊娠したかのように細工して(実際は妊娠していないけど、みんなが勘違いするように仕組んだ)それにより、まずは夫を破滅させた。
「俺の子じゃないのか!?」とかそんな簡単な話じゃなくて、アルビナとランディが事件が起こるよう仕向けたという感じ。
さらに、アルビナとランディは妹にも復讐するわけだけど、こちらには“真の絶望”を用意していて、軽いざまぁを想像して読むと、痛い目を見る重さだった。
最後までランディを好きだった妹からしたら(浮気した理由も描かれている)、ランディに婚約破棄されただけでも復讐だと思うけど…
最後に、アルビナがランディがくっつくのかなと思っていたけど、まさかのアルビナがランディにも復讐するという展開。その理由も明らかになるけど、アルビナの最後の優しさだったと思う。