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あらすじ
両親亡き後叔父家族に虐げられながら育ったジゼル。
厄介払いされるように嫁いだ家でも婚姻後直ぐに任地に赴いた夫が帰らない事から蔑まれ続けてきた。
しかし転倒時に頭部を強打した瞬間に、ジゼルに前世の記憶が蘇る。
「ちょい待ち?ここって、前世で読んだラノベの世界とちゃう?」
ドアマットヒロイン系の物語に出てきた夫に捨てられる超モブ妻に転生したと知るや否やジゼルは考えた。
どうせ「他に好きな人が出来たから別れてくれ」と言われるんだから、もうその前にさっさと出て行ってもいいんちゃう?
ていうかドアマットヒロイン?ウチの方がドアマットやっちゅーねん!と。
感想
『「捨てられる前にこっちから捨てたったらええねん!」とコテコテの関西弁で潔く家を出たジゼル』と『そんなジゼルを「極秘任務だったんだー!」と追いかけてきたクロード』のお笑いと筋肉のラブコメディです。
とにかく明るい作品で、ジゼルとクロードの会話に笑った(チョロードとか笑)!!ジゼルの関西弁のインパクトが強いから気付きにくいけど、クロードもお笑いセンスのある性格をしてると思う(あと、いい根性してる笑)。
こんなにもコメディ色が強くて笑えるのに、溺愛もあってキュンとできるところもあるってすごいなーと思いながら読みました。
それに、ストーリーとしても意外な展開があって面白かった!特にクロードの心理の中に登場した亡きクロード母のセリフとか、クロード母が亡くなる前に書いたジゼルへの手紙とか。
笑いばかりじゃなく、先が気になる伏線も隠れていて面白い作品だと思います。