「悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ! アンソロジーコミック 12」に収録されてる作品の一つ「悪役令嬢、断罪前緊急36時間」です。
あらすじ
断罪される前日に前世の記憶を思い出したシェリリア。
長く美しい髪が女性の価値を決める世界で、婚約者である第三王子に無実の罪で髪を切り刻まれるのだ。
それだけではない。それをきっかけに、恋していたルドヴィスからお日様みたいな笑顔が消え、最期に殺されてしまう。
断罪まであと36時間。ルドヴィスを守りたいシェリリアは、ある策を立てて運命と戦うことに…!
感想
王家と完全に縁を切るために、親友や使用人たちに協力してもらったり、王弟グスタフに接近したり。
でも、かんざしを作らせたのは何のため?と疑問でしたが、最後の最後で用途が分かり「そんな仕掛けが!!」と驚きました。しかも、それが婚約破棄を決定づけることになるなんて。
ミハイル王子と王妃が、シェリリアの罠に嵌められて断罪されるまでにスカッとして、ルドヴィスとシェリリア、シェリリア父の迫真の演技に緊張感があり、短編なのにそれを感じさせない読み応えのある作品でした。