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あらすじ
とある学園の中庭で、異様な告白劇が繰り広げられた。
イードル殿下が婚約者である公爵令嬢フェリアに「君との婚約を見直して、男爵令嬢リナーテと婚約する!」と告げたのだ。
だが、当のリナーテは「お断りします!!私には無理!」と。
焦ったイードル殿下と宰相子息、騎士団長子息たちは「君ならできる」と説得するが、そんな3人にリナーテはある提案をする。
『わかりましたっ。ではお三方が淑女A科の授業に耐えて「特級淑女」になってください。こんな私が特級淑女になれると思ってるんですよね?それなら、先にお手本を見せてくださいよ』
それを聞いていた公爵令嬢フェリアと宰相子息、騎士団長子息の婚約者たちは「それは素晴らしい考えですわ」とリナーテの提案に大賛成!
こうして、イードル殿下と宰相子息、騎士団長子息たちは、最も厳しいと言われている淑女A科の授業を受けることになったのだが…!?
感想
公爵令嬢フェリアを…いや、淑女たち(王妃も含む)を怒らせた罪は重く、女装させられ淑女としての教育を受けさせられることになった三人。
淑女に関わる人たち(教師やメイドたち)や自身の母たちから徹底的に淑女指導されるわけですが、その内容が興味深くて。花言葉にまつわる精神的に恐いエピソードや女性ならではの経済の回し方、座り方や高いヒール履く理由などなど。
そんな淑女教育を受けて、自分たちがいかに何も見てこなかったのか、知ろうとしなかったのかということに気付き、反省する三人ですが、その過程も面白かった。
婚約者たちの努力を知り、変わり始める三人に頬をそめるフェリアたちも微笑ましい。愛が溢れる仕返しでした。