あらすじ
昭和31年―日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。
帝国血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父は行方不明になった妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。
龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。鬼太郎の父たちの出会いと運命、圧倒的絶望の中で二人が見たものはー
感想
子供向けかと思っていましたが、大人向けの作品でした。というよりも、子供には無理だと思う。「え?私の知ってる鬼太郎じゃない」と思うほど残酷なシーンも多いし、時貞と孫の沙代の関係性を察するのも難しいと思うし。
ただし、ここ最近観た映画の中では一番面白かった。不可解な殺人事件の背景にあった絶望や人間の醜さ、妖怪たち。そして、鬼太郎父と水木の間に生まれた友情や鬼太郎父の妻の行方。
水木に恋をした沙代の罪には複雑な気持ちになったし、時弥が消える時の最期のセリフには涙でした。
想像以上に面白かった!!最後まで夢中で観た作品でした。