物語の始まりは、 魅了の呪いがかかったブレスレットによって起こった5組の婚約破棄”未遂”事件。
事件の原因となった令嬢は捕まり、ブレスレットも国に没収され、事件の被害者になった令嬢たちは「呪いだろうと浮気をする男は信用できない」と婚約破棄したり「お互いに好きだから」と気が変わらないうちに式をあげたり。
しかし、事件の被害者の一人であるエリーゼだけは、「浮気を許せない。婚約を解消したい」と思いつつも「婚約解消をしない」と言った父の決定に逆らえずにいました。
そんなある日、同じく事件の被害者の一人で憧れのナディア公爵令嬢から“仮面舞踏会”のお誘いを受けて……。
この作品は、気が弱いうえに浮気されたことで自分と向き合うことを恐れてしまったエリーゼの成長と友情、愛の物語です。
今まで見たこともないようなクセの強い(強すぎる)王子様と女子会みたいな楽しそうな令嬢たち……エリーゼの性格と物語の始まりから、重いストーリーかと思いましたが、ほのぼのしていて笑えてハッピーな作品でした。
では、あらすじと感想を書いていきますね。
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あらすじ
魅了の呪いがかかったブレスレットによって起こった、前代未聞の5組の婚約破棄”未遂”事件。騒動の原因となった令嬢は捕まり、ブレスレットは国に没収され、事態は収束したかに思えたが……?
一時的とはいえ、婚約者である侯爵家の令息ザカリーの行動に傷ついた伯爵令嬢のエリーゼは、その不信感から騒動後、ザカリーを避ける毎日を送っていた。
しかしある日、同じ騒動の被害者であり昔から憧れていた公爵令嬢のナディアが伯爵家を突然訪れる。
さらに、ひょんなことから”趣味”の現場に出くわしてしまった第二王子のアシェルが、なぜだかよく現れるようになって……!
感想
気が弱くて自分に自信を持てなかったエリーゼが、「魅了騒動」をきっかけにさらに自信をなくしてしまいます。
しかも「魅了の呪いの秘密」を知ってしまい、「すべてを呪いのせいにできたのに…」と思ってしまうことに。
そんなネガティブで気弱なエリーゼだったからこそ、少しづつ前を向けるようになり強くなっていく姿に感動してしまいました。
もちろん、それは友情を築いた令嬢たちや爬虫類と両生類をこよなく愛しているアシェル殿下たちと出会ったから。
良い出会いがあると人って変わっていけるんだな…と感心しつつ、アシェル殿下の斜め上をいく言動に何度も笑ってしまいました。
ちなみに、エリーゼの兄もなかなか良いキャラで私は好き。
すごく良い作品だったのでおすすめです。