【アニメ感想】忍ぶ恋、情熱的な恋…ロマンチックな「超訳百人一首 うた恋い。」

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あらすじ

いにしえの人々によって紡がれた31文字の恋歌…和歌。藤原定家によって編纂され、後世に伝えられた多彩な和歌の世界「百人一首」から、美しい言葉の響きに秘められた先人たちの悲しみや喜び、雅な世界で繰り広げられる様々な恋模様が描き出されていく。

感想

その時代に詠まれた歌がどんな背景でどんな気持ちで歌われたのか、それが現代風のストーリーで描かれている作品でした。百人一首にも和歌にも詳しくない私でもすごく楽しかった。


自由な恋が許される時代じゃないからこそ、情熱的でロマンチック。


しがらみで普段は口にすることはできないけど、歌だけは自由に言葉を紡いでいい。素直な気持ちを伝えていい…


この時代の人たちにとって和歌がいかに大事なものだったのかと分かると同時に、「逃げ道でもある」と言った平安きってのプレイボーイ・業平の言葉が面白いなと思いました。


個人的は、この「平安きってのプレイボーイ・業平」と「帝の妃になる予定の藤原高子」の忍ぶ恋が好き。


「本気じゃない」と言いつつも愛し合ってしまう二人と、その結末が何とも切なくて…(駆け落ちもするけど…)。最後に業平が高子のために読んだ和歌が、二人にしかできない解釈と周りがした解釈の二通りがあって面白かったです。


あと、もう一つ。貞明と綏子のラブストーリーも良かった!暴れん坊で天邪鬼なのに、素直な歌…ギャップ萌えでした。


百人一首や和歌に詳しくなくても楽しめる作品です。