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歌が詠まれた背景が現代的に描かれているので、歴史や百人一首に詳しくなくても楽しめる作品です。コメディのような掛け合いもありますが、その時代のしがらみありきの世界なので切ないものが多い。
この歌人がこの歌を詠んだのは、こんな切ない恋をしたからなんだな…と切ない気持ちになりました。
私自身、百人一首にも和歌にも詳しくありませんが、興味深いストーリーと個性豊かな歌人たちに親近感が湧きました。
イケメンプレイボーイや、暴れん坊。人に興味がないのかと思えば情熱的な歌人たちが、31文字に込めて詠んだ素直な気持ち。
個人的には、業平(平安きってのプレイボーイ)と高子(帝の妃予定)・定家と武子(内親王)との忍ぶ恋がおすすめです。
不自由の中で歌だけが自由、歌を詠む時だけは素直でいていい…
どちらもやはり結ばれない恋なのですが、交わした想いは確かにあって切ないながらにロマンチックでした。
実は、私はアニメ「超訳百人一首 うた恋い。」の方を観てから漫画を読んだのですが、アニメも本当によかった!そういえば、アニメでは業平と高子の駆け落ちがあったけど、漫画にはなかったような…。アニメもめっちゃおすすめです!