主人公は、王太子の妃選びの中、歌で地震を起こしてしまった子爵令嬢・キャナリー。
この一件で国外追放されたうえに、養父母から絶縁されたキャナリ―ですが
「やっと解放されたー!!」
と大喜びでもともと暮らしていた森へ戻ります。
しかし、森の家に瀕死の青年とその従者が避難してきて…
という始まりです。
恩人ラミアのために、子爵家の養子となったキャナリー。
少しの間でも貴族だったキャナリ―だけど、もともとの性格のせいなのか
全然貴族らしくなくて、なかなか面白い行動を見せてくれます。
危険を避けるためだったとはいえ瀕死のジェラルド(死が近づいた笑)にカバンを投げつけたり
ジェラルドの鼻をつまんで、毒みたいな薬を飲ませたり。
そんなキャナリ―にジェラルドが心惹かれるのも分かるわ!と。
ジェラルドの告白も食いしん坊なキャナリ―にぴったりでよかった笑
ちなみに、キャナリ―の力が「地震を起こす」ではなかったと分かるわけですが
聖女として目覚めたキャナリ―の行動にも笑ってしまいました。
最初は、王太子のことを嫌いだったけど、意外と悪いやつではないかも…。
ストーリーは、王道のラブコメファンタジーで
ジェラルドの国へ行くという結末まで素敵でした。
読んでいてハッピーな作品だと思います。