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「君を守るためなら、ぼくは誰よりも残酷になれる」
という帯に惹かれて読んでみました。
こ……これ、めっちゃ泣ける。感動で心が震える。
たくさんの作品を読んでいるけど、ここ最近読んだ作品の中で一番素敵な作品でした。
主人公は、血液から希少な魔石を生み出せる力がある伯爵令嬢ローゼ。
もう、彼女が本当に可哀想で…いや可哀想で片付けられないほど
家族から酷い扱いを受けていました(家族から虐められる話はよくあるけど、そんな生ぬるいものではない)。
そのせいで、見た目は老婆のようになってしまい、心も壊れて
生きているに死んでしまっているような感じになってしまいます。
そんなローゼが、嫁がされた相手が借金まみれの没落貴族レオ。
もともとお人よしで優しいレオと出会ったローザは、彼の優しさに触れて
自分を取り戻していくのですが、その過程が本当に切なくて胸にグッときました。
やがて、二人はお互いにとってかけがえのない存在となっていくわけですが
あの悪魔のような義母が登場してしまいます。
そして、あのお人よしで優しいレオの隠していた秘密も明らかになり、
愛するローゼのために、彼女のためだけに誰よりも残酷になる。
レオの優しさを知ってるからこそ、このシーンに胸を打たれました。
いや、本当に感動。全世界の人に教えてあげたい作品です。