最推しキャラ・アルフリート(王太子の護衛)に
「処刑は明日の正午だ!これまでの人生を悔いるといい」
と宣告された瞬間に、前世の記憶を思い出したフェルリナ。
だけど、時すでに遅しで明日には処刑されてしまうという…
そうなれば、やることは一つ。
どうせ死ぬなら、前世で大好きだったこのゲームの
「告白スチルを生で回収したい!!」
そう思ったフェルリナは、最推しアルフリートに土下座する勢いで頼み込み
一緒に告白スチルを回収することに…!
という始まりです。
始まりはコメディぽいのかと思いきや、謎が謎を呼ぶというミステリーサスペンスのようで、読み応えがありました。
最初こそ、告白スチル(逆ハーレムエンド)を見たくて、あらゆる場所にアルフリートを連れまわすわけですが、そのたびに謎が深まります。
大好きな祖父を殺したことになっていること、一部切り取られた祖父の日記、ゲームとは違うフェルリナの記憶…
真相に辿りつくまで、ドキドキハラハラでした(タイトルからは想像できないほどに笑)。
そしてそして、真面目で心まで騎士なアルフリート!
真面目がゆえに、冤罪そっちのけでオタク活動を楽しむフェルリナに
思いっきり翻弄されてしまいます(あと困惑もしています)笑
二人のやり取りや温度差がめっちゃ面白かった!
ハラハラするようなストーリーなのにコメディ要素もあって絶妙なバランスの作品です(明らかになった黒幕、その理由は切なかった)。