この作品「ひねり」がすごい!
よく読む逆行ものとは違って、読み進めていくたびに「えー、そういうことだったの!?」と驚きました。
伏線がすごい、その回収もすごい。ただただ「すごい」としか言えません笑
と同時に主人公を殺したユリシーズの切なさが伝わってきて泣ける…とも。
タイトルはちょっと軽い感じだけど、内容は切ないです。
少し、ストーリーを書くと(また後にも書きますが…)
聖女に嵌められて「公開処刑」されることになったリーセル。
いよいよという時に最愛の人「ユリシーズ殿下」が現れます。
しかし、彼の口から出たのは
「なんて愚かな……!」
あなたも信じてくれないの?それでももう一度会えたことが嬉しい…
そう涙を流すリーセルでしたが、その瞬間、ユリシーズ殿下に剣で貫かれてしまい……!
愛する人に殺されてしまったリーセル。しかし、目を覚ますとなぜか子供に戻っていて…!?
という始まりです。
2回目の人生では、1回目の人生で関わりのなかったはずの
「リーセルをはめた聖女の幼馴染で、リーセルを見下していたギディオン」
と早々に関わることになるし、学校も一緒ということで
2回目の人生では、ギディオンと結ばれて、ギディオンと一緒に聖女と王太子にギャフン?という展開を予想していましたが
3分の1くらい正解で残りは不正解。
これが本当に「な、なんと!!そうだったの!?」という「ひねり」で……!!
本当にすごいストーリー…良いものを見た。という感じです。
では、長くなりましたがあらすじと感想を書いていきますね。
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あらすじ
リーセル・クロウは、恋人だったはずの王太子――ユリシーズによって処刑された。
それもこれも、性悪聖女に嵌められたせい。どこで、何を間違えたのだろう?こんな人生は二度とごめんだ。
薄れゆく意識の中でそう考えるリーセルだが、気がついたら6歳の自分に戻っていた!
私、今度こそ間違えたりしない。平穏な人生を送るんだ!
そう決意し、前回と違う道を選び続けるが―― 聖女の幼なじみである公爵家のギディオンがなぜか関わってくる。
あなたとは距離を保ちたいんですが!
「リーセル、早く助けて!」「助けないとダメ……?」「な、何を言って……。当たり前じゃないか!! 早くして!」
でもなんだか彼の性格が変わってるようで――?
感想
2度目の人生では、王太子と聖女に関わらないで平和に生きようと思っていたリーセルですが
なぜか、自分を嵌めた聖女の幼馴染・ギディオンと幼少期に出会ってしまい、いるはずのないギディオンと学校まで一緒!!
とうぜん、リーセルはギディオンが大っ嫌いで避けようするわけですが…
なぜ、1回目の人生にはなかったことが起こっているのでしょう。
これこそが、リーセルを殺したユリシーズの深い愛なのです。
記憶を持ったまま、リーセルの大っ嫌いな相手「ギディオン」と入れ替わり
リーセルに嫌われても避けられても、一途にリーセルを想い続けるユリシーズ。
ユリシーズ(ギディオン)の切ない気持ちや苦悩とリーセルの葛藤、リーセルの良き友人たち、ユリシーズがリーセルを殺した理由、聖女のぎゃふん…
すべてにおいて完璧!としか言いようがない作品でした。