三条家の使用人として働く、元華族の千鶴。
もともと華族として、千鶴の方が立ち場が上だったことから、三条家でこれみよがしに虐げられる日々。
そんな中、街では流行り病で次々と人々が亡くなっていました。
亡くなる前に「死神に会った」「枕元に死神が立った」という言葉を残して。
病を流行らせ人々を死へと導く死神の怒りを鎮めるため、千鶴は「生贄の花嫁」に選ばれてしまい…
という始まりです。
人間嫌いの死神と心優しい没落令嬢・千鶴。
千鶴と死神・八雲が初めて交わした会話に心を奪われてしまいました。
八雲「お前を殺そう。だが、そうだな。お前を殺める前に一つだけ願いを叶えてやろう」
千鶴「それでは…組紐を一本いただきたく存じます」
千鶴が組紐を欲しいといった理由が温かくて、凛として美しくて…もうこのシーンだけでこの作品の虜に。
もっとダークなストーリーなのかと思っていましたが、泣けるほど温かくて切ないです。
では、前置きが長くなりましたがあらすじと感想を書いていきますね。
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あらすじ
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没落華族令嬢が生贄として嫁いだ先。それは愛を知らず、人を嫌う死神だった――
帝都・小石川で紡績業を営む新華族・三条家のもとで働く千鶴は、もともとは華族として三条家よりも立場が上だったことから、日々嫌みや蔑みの言葉を投げつけられていた。
そんな中、街では病が流行り、次々と人々が“ある言葉”を残し、亡くなっていた。
「枕元に死神が立った――」
病を流行らせ人々を死へと導く死神の怒りを鎮めるため、千鶴は「生贄の花嫁」に選ばれるが…没落令嬢と死神。孤独な二人の明治浪漫譚。
感想
実は死神・八雲に「人を殺める力」はなく、あるのは死にゆく人の魂を黄泉に導く力のみ(導かないと悪霊になってしまう)。
本当は誰よりも人間のために生きているのに、忌み嫌われて辛い思いをしていた八雲(千鶴の言葉で辛い思いをしていたことに気付いた)ですが、千鶴の寄り添ってくれる気持ちに癒されつつあるように見えます。
本当に切なくて温かいストーリーで…
八雲の館に住んでいる虐待をされていた子供・一之助くんが母の最期を看取るシーンには号泣でした。
この作品、本当におすすめ。心が澄んでいくようです。