北川みゆき先生の作品「今宵もお待ちしております」。
いろいろな事情を抱えた来店客に「心を映すお酒」を提供する美しいバーテンダー。
バーテンダー自身が何か説くわけではないけど、淡々とお酒の説明をしている中で
それぞれの来店客に“気付き”と“人生を変える力”を与えるという一話完結のストーリーです。
すべてがハッピーエンドというわけではありませんが、『自分で気付き、前向きになる』って素敵だと思える作品でした。
読んだ後に前向きになる一冊で、人生に悩める大人におすすめです。
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あらすじ
あなたの心を映すお酒を召し上がれ。
その店は住宅街の中にあった。…いや、オフィス街の狭間だったのかもしれない。
店の中には美しいバーテンダーがひとり、“あなたのための”一杯を作ってくれる。
その一杯はあなたにとってあまいものかにがいものかそれは、あなたにしかわからない―――――
真っ黒な失恋、人生の岐路、懐かしい恋、過去の男、未来への決断…。
さまざまな想いを抱えた人間が開けたのは、とあるバーの扉。
美しいバーテンダーが作る一杯のお酒は誰かと誰かの人生を変えていく。
この本があなたにとって「大切な一杯」になりますように…
感想
それぞれの来店客にドラマがあり、それを静かに見守るバーテンダー。
自分のために作られた一杯によって、悩みを抱えた大人たちが気付きを得て前向きになるというストーリーなのですが
バーテンダー・更から何か助言があるわけではなく、ソッと寄り添ってくれる感じがすごくいい！
本当にどれも素敵なお話で、私もこんなバーテンダーさんのいるお店に行ってみたくなりました。
