大量のケガレと11体の婆娑羅の出現!
十二天将たちは、土御門島の存亡をかけて戦いますが…!
というところ。
今巻で、大嫌いだった膳所雲雀・九十九(紅緒を殺せと言った十二天将)の過去を知り、好きになりました。
イヤな奴だと思っていましたが、悲しい過去が…。
では、あらすじや感想などを書いていきますね。
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あらすじ
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土御門島を蹂躙するケガレの襲撃。
そして紅緒を迎えに来た謎の婆娑羅…。
憲剛と勘久郎も戦いに飲み込まれる中、天元空我を操る十二天将・勝神コーデリアが小隊を引き連れ参戦!
その希有な成り立ちが明かされる!!
陰陽師VSケガレ、全面対決へ…!!
ここに注目!
「十二天将・勝神コーデリア」と勝神家の右腕「照算」の関係
ロボットを操るケガレとの戦いで、カラクリ姫と呼ばれる十二天将・コーデリアと照算の関係性が明らかになった。
今では人体式神であるコーデリアだが、元々は人間(露子)。
なぜ、人間だったコーデリア(露子)が自分のことも分からない、言葉も満足に発することができない人体式神になってしまったのか…
それは、露子だった頃に関係する。
幼くして両親を亡くし勝神家に引き取られたコーデリア(露子)…
しかし
「……まぁ……可哀想に」
実は、勝神家では十二天将を生み出すために人体実験を行っていたのだ。
コーデリア(露子)は数少ない成功例(人体実験の)だったのだが…ある日、実践演習中に大怪我を負ってしまう。
しかし
本来なら病院へ運ばれるはずが、ある研究を試す実験体となることに。
その研究こそが人体式神化だった。
その実験により、失った肉体を特殊な装甲で補うことができたコーデリア(露子)。
しかし、その反面…
身体・脳への影響は著しく、その結果…自分の名前も忘れてしまい、言葉も満足に発することができなくなったのである。
もう人間と呼べないコーデリアを見て
「たった一人の身近な人間すら救えずに、俺は何のために生まれてきたんだ…!?」
と悔やむ照算。
実は、照算は人間だった頃の露子と仲がよかったのだ。
ひとりっ子だった露子は照算を兄と慕い、照算もまた「観察対象」と言いながらも露子に会いに行っていた。
しかし、それも過去のこと。
今のコーデリア(露子)には過去の照算との記憶はない。
それも分かっているうえで、最期だから……と照算は言う。
「生きろ、露子」
「笑ってくれ、露子…俺は君の笑った顔が大好きだったんだ」
これは、戦いの場からコーデリア(露子)を逃がし、死を覚悟した照算のセリフ。
最期だから…と照算は告げるが、これにより戦況が一変する。
感動シーンなのでぜひ注目してほしい。
サイコ当主「膳所雲雀・膳所九十九」の過去
傲慢で横柄、任務遂行と自分の手柄のためなら他人を蹴落とすこともいとわないサイコ当主・膳所雲雀と膳所九十九。
実は、膳所九十九は膳所雲雀の式神なのだが、その姿はある人物に似ている。
それは、膳所雲雀の亡き養父・膳所津雲だ。
膳所雲雀は、7歳の時に父親を亡くし(母親はいない)親戚の家に引き取られることになったのだが、部屋の隅に追いやられ肩身の狭い思いをしていた。
学校でもいじめられ、孤独だった雲雀。
そんなある日、雲雀はいじめにあっているところを膳所津雲に助けられる。
その後、雲雀と同じ境遇だった津雲は雲雀を養子にとり、二人は幸せな日々を送ることに。
しかし、その幸せは長くは続かなかった…
ある任務で津雲が命を落としてしまったのだ。
またもや一人ぼっちになってしまった雲雀…悲しみに明け暮れる雲雀だったが
ある日、偶然にも津雲の死の真相を知ってしまう。
なんと津雲は
幼き頃に自分(雲雀)をいじめていた愎馬に見殺しにされていたのだ。
「あの人(津雲)は雲雀のクズを引き取ってうちの家に恥をかかせたからなぁ。偽善者はどの道、長生きできねぇよ」
そういいながら笑う次期当主・愎馬。
怒りで頭がおかしくなりそうになる雲雀だったが、
「絶対に許さない!津雲の無念は必ず晴らす!――だが、証拠がなければ津雲の名に傷つくかもしれない」
と冷静に行動を始めたのだ。
こういった経緯もあり、膳所雲雀は“力を持つ者が大嫌い”。
23巻での紅緒への態度も過去のことが原因なのだろう。
今まで大嫌いだった膳所雲雀だったが、意外にも傘下のみんなに優しくて今巻で好きになった。
感想
コーデリアや膳所雲雀の過去に切なくなりましたが
そのおかげで好きになりました笑
過去のシーンがなかったら、ずっと嫌いだったかもしれません。