表紙の絵が好みだったので購入しましたが、それ以上にストーリーが最高でした!!
両親亡きあとに叔父夫婦に虐げれら、従妹に婚約者も奪われてしまったソフィア。
ついに屋敷も追い出されてしまいますが、森の中でみんなに恐れられている“黒騎士”と出会い保護されることに。
「魔力がない」ことで役立たずと言われてきたソフィアが「魔力がない」ことで閉ざされた心を溶かす…素敵なストーリーです。
切ないところもありますが(叔父や従妹への怒りもある)、少しづつ自信を取り戻して前を向こうとするソフィアに感動しました。
では、あらすじや感想などを書いていきますね。
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あらすじ
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両親亡きあと叔父家族から不遇な扱いを受けていた令嬢・ソフィア。
ついに従妹に婚約者を奪われ、屋敷からも追い出されてしまいます。
持っているお金は少しだけ…しかし、誰にでもあるはずの魔力が無いソフィアに、できる仕事があるかどうか…
行く当てもなく森の中で途方にくれていると、強大な魔力と冷徹さで“黒騎士”と恐れられている侯爵ギルバートと出会います。
ギルバートは「何も見えない」ソフィアに次第に心地よさを感じ始めますが…。
ここに注目!
「何も見えない」ソフィアに安らぎを感じ始めるギルバート
行く当てもなく森の中で途方に暮れていたソフィア。
そんなソフィアを見つけたのが、強大な魔力と冷徹さで“黒騎士”と恐れられている侯爵ギルバートでした。
殿下の命令によりギルバートはソフィアを保護することになるのですが…。
強大な魔力を持つギルバート。それゆえ、ギルバートにはある特殊能力があります。
それは…
自分の意思とは関係なく触れた相手のことが何でも「見えてしまう」という能力。
隠し事でもなんでも見えてしまうギルバートは、周囲から遠ざけられていました(ギルバートが優しい人だと分かっていても、自分の心を覗かれるのは怖いから)。
そんなギルバートが出会ったのが魔力がないソフィア。
ギルバートの能力は魔力の揺らぎで読み取るので、魔力がないソフィアのことは「何も見えない」のです。
手に触れても体温や細さなどしか感じない…初めての経験にギルバートは心地よさを感じます。
そして、次第にソフィアに惹かれていき、ソフィアが笑ってくれるように…前を向けるように支えたいと思い始めるのですが…。
周りの優しさに少しづつ前を向くソフィア
「魔力がないこと」で叔父夫婦に虐げられてきたソフィア。
そのせいか、ソフィア自身も自分に自信が持てず自分のことを「役立たず」だと思っています。
もちろん、それは恋愛面でも同じ。
実は、ソフィアもギルバートに惹かれているのですが「こんな自分などギルバート様には釣り合わない…」と思っているのです。
しかし、そんなソフィアを優しく見守る人たちが。
特に、同僚のカリーナの言葉が刺さりました。
「夢見ることは自由よ、ソフィア。一つぐらいこうであってほしいと望んだって良いじゃない。それにね、好きにならないようにって思ってても恋って落ちちゃうものって言うじゃない?それじゃ仕方ないわ!せめて楽しんだ方がお得よ、お得!」
下を向いているソフィアに明るく励ますカリーナ。
ギルバートを始め、ギルバート邸の人たちはみんな優しい人ばかり…
彼らの支えもあり、自分を叱咤しながら…少しづつ前を向こうとするソフィアの成長は感動します。
感想
想像以上にストーリーが良くて何度も読み返しました!
あまりにも虐げられすぎて自己肯定が低くなってしまっているソフィアですが、ギルバートやギルバート邸の人たちに触れて少しづつ前へ進むところが本当によかった!
そして、ソフィアを溺愛するギルバート笑
猫(ソフィアのこと)の説明をしているときのギルバートが本当に可愛かったです笑
読んだ後に優しい気持ちになれる作品でした。