もう誰も雪男を止められない。
手にした真実に絶望する雪男…。
闇落ちしていく雪男に不安しかない20巻。
そんな20巻のあらすじと感想です。
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あらすじ
シュラが一度だけ会ったことがあるという燐と雪男の母「ユリ・エギン」。
明るくて優しい綺麗な人だった…母の顔も知らない燐はその話を聞けただけで満足する。
しかし、雪男は違った。
「兄さん 僕達の生まれた経緯を知りたくないか?」
実は、ユリ・エギンはサタンの子を宿した重罪人として、ほとんどの情報が機密扱いとなっている。それに伴い、燐と雪男の出生についても秘密となっているのだ。
「僕は知りたい どうやって自分が生まれて 何故秘密にされているのか」
しかし、燐は知っても楽しいことはない。母親が綺麗だと分かっただけで、十分だと答えるのだった。
すると突然、雪男が怒号を上げる。
「ふざけるな!!普段は考えなしで突っ走るクセに………何で…何でそこだけ消極的なんだよ!ビビリはどっちだ!!!!」
「な 何だよ…!?何キレてんだ急に…!………いや…つーか知ってどうすんだよ!?何でそんなに知りてーんだ!」
「なんでって……」
対峙する雪男と燐。すると雪男が突然笑い出す。
「あははははは!!ははは…あははは!ごめん…そうだったね…!
考え方を変えられるわけじゃない。
どっちも正しくて間違ってて 僕らは本当に気の合わない兄弟だったもんね 忘れてたよ」
そう吐き捨てると、雪男は今の話は忘れてほしいと燐に言い、眠ってしまうのだった。
この一件により、燐は雪男に違和感を感じ始める。しかし、どうすることもできないまま時だけが過ぎっていった。
一方、雪男はライトニングの調査が自分の出生に関わっていると気付き、勝呂に迫っていた。
「……勝呂くん 僕らのちちについて何か知りたい事でも?
数週間前 僕と兄の生家である修道院にいらっしゃってますよね。
ライトニングは何の調査をしてるんですか?
修道院だった三角さんというおじいさんが亡くなったんです。
ライトニングが訪ねてきた直後に まさか何も関係ありませんよね?」
雪男の問いに驚きながらも極秘捜査だから何も言えないと答える勝呂。
それを笑顔で納得する雪男だったが、勝呂が一人になった瞬間を狙いあごに銃を突きつける。
「すみません 話して下さい 僕と兄の出生について…何を知ってるんですか?知っている事を話して下さい」
「撃つんですか 俺を…!?」
勝呂の言葉に我にかえる雪男。すみませんでした…とフラフラと立ち去る雪男を見て、勝呂はライトニングに連絡をするのだった。
それは、雪男の心を救うため。
勝呂は雪男に調査内容を教えても良いかとライトニングに電話をしたのである。
もちろん答えはノーだったのだが、ライトニングは混乱に乗じて雪男に機密情報が入ったUSBを渡すのだった。
これですべてが分かる…とPCにセットする雪男。
しかし、手にした真実は自分たちの出生の情報や母のことなどではなく、それどころか信じがたい真実で―――。(引用元:加藤和恵「青の祓魔師」より)
感想
唯一の心のよりどころだったしえみを傷つけてしまい、絶望してしまった雪男ですが、ついに…という感じですね。
やっぱり、雪男もサタンの炎を受け継いでしまっていたと。それにしても、しえみは「今、それ言っちゃダメ!!」ということを言っちゃいました笑
鈍感って罪……笑