寂しくて悲しい過去。
妖怪殺しの芦屋榮(芦屋父)…過去。
今回はそんな14巻のあらすじ&感想(ネタバレあり)です♡
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あらすじ
翁の腰痛を治すため、妖怪による妖怪のための温泉「トウゲン温泉」へと行くことになった花繪と晴斎たち。
そこで花繪は、魚「コワク」に憑かれた美女・湯守「トウゲンさん」と出会います。
「もしや…あなたが…この温泉の湯守…トウゲンさんですか?」
花繪に気付き、赤面するトウゲンさん。
そして、トウゲンさんに代わりコワクがトウゲンさんの気持ちを口にするのでした。
「芦屋様…私を迎えに来て下さったのでしゅね。しゅき。どうぞ私の愛の口付けを受け取って下さい芦屋様」
ちゅーーと迫ってくるコワクに焦った芦屋は
「うわわわっ。初対面でそんな節操なしなことは……!」
と返します。
そしてあることに気付くのでした。
「あれ?初対面なのに…どうしてオレが『芦屋』だとご存知なんですか?」
しかし、トウゲンさんは赤面したまま花繪の手を握るだけ…。
そんなトウゲンさんに晴斎は
「トウゲン殿…『芦屋』のことをご存知のようですが、以前に面識がおありで?」
と問います。
しかし、花繪はトウゲン温泉に来たのも初めてでトウゲンさんと会った記憶もありません。
そんな花繪にコワク(トウゲンさん)は…
「いいえ。あなたは確かにあの時お会いした芦屋様。纏う気配や身体に染みた香り。それに妖怪の見える人間はそうそういない…。…ただ…言われてみれば以前とは少し面差しや声色が変わられたような?」
そこで花繪と晴斎はあることに気付きます。
そう、トウゲンさんが出会ったのは芦屋榮だったのです。
そして、耳を疑う一言をコワク(トウゲンさん)から聞かされるのでした。
「…貴方はよく似ているように感じたけど、あの時…消えかけた私を救って下さった『芦屋』様ではなかったのね…」
「救った?」
妖怪殺しの…あの榮が妖怪を救った―――…?
トウゲンさんからの話を聞き、榮は自分が思っているよりも悪い人間ではなかったのかもしれない…と喜ぶ花繪。
と同時に「悪」でないのであれば何故、榮は威光で妖怪を襲っていたのか…と疑問に思うのでした。
そんなある日、あることをきっかけに…またもや花繪に威光が出てしまいます。
榮が妖怪の命を救ったことがあると知った矢先だったこともあり、ショックを受ける花繪。
自分の手を見つめながら…
「榮にとって妖怪ってどんな存在だったんでしょう……?この間…トウゲンさんを榮が助けた話を聞いていたら、妖怪を威光で襲うような人物には思えなかったので…」
そんな花繪にモノノケ庵は語りかけます。
「妖怪を忌み嫌い排除すべき存在であると認識していたのなら、そこに考えが及ぶまでの経緯があるはずよ。その真意に辿り着けばハナエに潜在する彼を止める手立てが見つかるかもね」
しかし、過去報告書には芦屋榮の記述は一切なし。
晴斎は調べるのは困難だと溜息をつきます。
そんな晴斎に花繪は…
「当てならまだあります。榮の過去を知っていそうな人はオレの知る限り……」
そう、榮の過去を知っている人物――…それは花繪の母で……。
感想
今まで語られることがなかった芦屋榮と母との出会い。
少し、花繪と晴斎のようだと思いました。
花繪も保健室がきっかけでしたし。
さて、これは勝手な私の妄想なのですが…花繪に榮の話をした後の花繪からの連絡。
スマホを今まで見たことないくらいのスピードで覗きこむ花繪母の姿をみて、話すことに不安を感じていたのだと思いました。(直接ではなく顔の見えない電話だったこともそうですし)
そして…「早く帰っておいで」と微笑む花繪母を見てこうも思いました。
もしかしたら榮とも花繪とのようなやり取りがあって、思い出していたのかなと。
結局榮は帰って来なくなってしまったけど(本当は亡くなっているから)花繪は絶対に帰ってくるという喜びのような…。
なーんて考えすぎですね。
でも花繪母は頭のどこかでもう「榮は亡くなっている」って分かっているような気がしました。(引用元:ワザワキリ「不機嫌なモノノケ庵」より)