本を読むことが何より好きで、それ以外には関心が薄い「エリアーナ」。
そんな彼女に「あなたは私の隣で本を読んでいるだけでいいよ」と婚約の申し出をしたのはクリストファー殿下でした。
互いの都合のために婚約をした二人。しかし、エリアーナは見てしまうのです。
殿下が愛する人と幸せそうに微笑む姿を…。
今回はそんな「虫かぶり姫」のあらすじと感想を書いていきます(ネタバレあり)
あらすじ
「どうだろう、エリアーナ嬢。あなたも社交界デビューした年頃のご令嬢である限り、貴族の義務からは逃れられない。
どこかの家のご夫人に収まって家政に追われ、貴婦人同士の交流会にふりまわされる未来よりも、
私の隣で本を読むだけの生活を手に入れないかい?」
「……はぁ」
「本の虫」ならぬ「虫かぶり姫」とあだ名がつくほど本が大好きで、それ以外にはあまり関心がないエリアーナ。
そんな彼女に国の第一王位継承者「クリストファー殿下」が婚約を申し出ます。
その申し出に首をかしげるエリアーナ。
しかし殿下の事情を聞き…そして、なんと言っても…
「それに、私の婚約者の肩書きがあれば、王宮書庫への出入りはもちろん――閲覧、貸出も自由だよ」
限られた者しか出入りが許されてない、王家秘蔵の蔵書が収められているという王宮書庫!
本が好きなエリアーナはこの話に目を輝かせるのでした。
こうして殿下の婚約者となって、はや四年。
殿下のおそばにお仕えし、その人柄も理解していたエリアーナ。それなのに…
「そんな無防備な……」
エリアーナは驚愕の光景を目撃してしまうのです。
人前では隙を見せないクリストファー殿下が、子爵家のご令嬢「アイリーン」になんとも無防備な笑顔を見せているではありませんか。
木陰で二人っきりで楽しそうに話している殿下とアイリーン。
さらには、エリアーナがいない時に隠れて会っていることを知ってしまい…
――ついにその時が来た…。殿下に本当に愛する人ができたのね…――
恋愛感情などないこの婚約。
エリアーナは胸の痛みを感じながらクリストファーと婚約解消をする覚悟を決めて――…。
感想
原作の方も読んでいるのでそちらも交えて書いていこうと思います。
さて、エリアーナですがポワンとした雰囲気でありながら各方面に膨大な知識を持っており、
本人が気付かないまま政治に貢献しています。(それも後に大きな意味を持ってくるのですが)
天然なのかなと思いきや、論理的な発言をする描写もありギャップがすごい笑
そんなエリアーナと婚約をしているクリストファー殿下。
これがとんでもないヘタレなのです笑
イケメンで策士だけど、エリア―ナのこととなると…。
婚約を解消しようとエリア―ナは「プレゼントされた本」を返したんですが、クリストファー殿下…顔が死んでいました笑
腹黒いのにエリアーナが絡むと、そういうわけにもいかないようです笑(引用元:コミック 喜久田ゆい 原作 由唯キャラクター原案 椎名咲月「虫かぶり姫」より)
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