原作も読んでいるので感想のところでは原作の話も交えて書こうかなと思います。
原作に負けず劣らず、漫画も面白かった!
では「観賞対象から告白されました。」のあらすじと感想(ネタバレあり)を書いていきます。
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あらすじ
「貴方ならば影は薄いですし、目立ちませんし、地味ですし、従順そうですし…」
(さっきはそんなこと言ってなかっただろう!!)
平凡貴族の主人公「ロレーヌ」。
美麗な母には似ず、凡庸な父に似た見た目も平凡なロレーヌ…
そんな彼女の趣味は、前世から好きだった「イケメン観賞」でした。
社交界のイケメンを見つけては、友人たちとキャッキャッと楽しむ日々。
そんなある日、ある一人の男性に呼び出されます。
その彼の名は「ジェレミア」。
公爵家の次期当主で財力、容姿ともに優れており、彼を狙っている御令嬢はごまんといるという噂の男性。
もちろんロレーヌも遠くから眺めてきたイケメン観賞の対象者でした。
そんな彼が何の用?
すると彼がとんでもないことを口にします。
「今夜、どうか私とだけ踊って頂きたい!」
「え?」
つまり、まだ結婚する気がないジェレミアは、自分を狙っている御令嬢が諦めるようにとロレーヌに恋人役をお願いしたいと言い出したのです。
その理由は…
「貴方はよく私を見ていたし、その上で恋に落ちている風でもなかったからきっと純粋に私に敬服しているのだと解釈したんだ。しかも、おあつらえ向きなほどに貴方は地味だ。」
自分でも地味だと気付いているけど他人に言われると傷つくもの。
この人には〝デリカシー〟というものが欠如している気がする…と思ったロレーヌでしたが、
イケメンスマイルの破壊力に負けてしまい、引き受けることにするのでした。
こうして、面食い好きの自分を恨みながらも引き受けたロレーヌは、ジェレミアからスパルタダンスレッスンを受けることになり――…。
感想(ネタバレあり)
原作も読んでいるので、それも交えて書いていこうと思います。
まず…実はロレーヌに対して失礼極まりないジェレミアは、ロレーヌの存在を知っていました。
着飾ることもなく地味なロレーヌ。
何故知っていたか…というとロレーヌからの痛いほどの視線に気付いていたからです(ロレーヌの趣味はイケメン観賞ですから)。
容姿や家柄、過去に亡くなった友人の事件により女性不信になっていたジェレミアは、最初こそそれを不快に感じていましたが、だんだん一種のゲームのように感じ始めます。
そしてある一件により、ロレーヌに深く関心を持つことに。
つまり、毒舌ジェレミアは最初からロレーヌに気があったということですね。
しかし自己肯定の低いロレーヌがそんなことに気付くはずもない。
なんとなくジェレミアが見せる好意や嫉妬も、それは全て恋人役だからと思い込んでいました。
とは言え、ジェレミアの気持ちを察することはなくともロレーヌの心は揺れ動き始めます。
恋人役から婚約者役に変わっても、距離が近いのか遠いのか…。
二人の微妙な距離感がもどかしくて私は好きです。
あ、そうそう…地味で目立たないロレーヌですが、実は社交界では有名人だと発覚します。
ロレーヌのしらないところで信者がたくさんいたんですね!!(引用元:原作 沙川蜃 著者 夜愁とーや「観賞対象から告白されました。」より)