前回の続きです。
殺すか…殺されるか…燐の選択は――!?
では、あらすじと感想を書いていきます。
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あらすじ
「父さん…!!」
命がけで自分を守ってくれた養父「藤本」のお墓を見つめる燐。
そして、藤本から渡されていた携帯電話を取り出し、修道院を出たらすぐに電話をするように言われていた藤本の友人に電話をかけるのだった。
すると、瞬く間に燐は謎の人物達に取り囲まれる。
「はじめまして 奥村燐くん。私はメフィスト・フェレス。藤本神父の友人です」
「お お前ら……祓魔師か……?」
「〝正十字騎士團〟と申します」
メフィストを中心に燐を囲っている者たち…それは正十字騎士團だった。
てっきり保護してもらえるものだと思っていた燐だったが、メフィストから聞かされたものは全くの真逆のもの。
人類の脅威となるかもしれない燐をここで殺さなければならないというのだ。
そしてメフィストは燐に究極の選択肢を与える。
「貴方に残されている選択肢は二つ。『大人しく我々に殺される』か『我々を殺して逃げる』…おっと『自殺』という選択肢もありますな?…さあ どれがお好みかな?」
殺されるか…殺すか…燐が出した答えは―――…!!
「仲間にしろ!お前らがどういうおうが……俺はサタンとか…あんな奴の息子じゃねぇ!!俺の親父は…ジジィだけだ…!」
予想もしていなかった燐の返答に驚く十字騎士団。
「祓魔師になって…どうするんです?」
「サタンをぶん殴る!!!」
サタンの息子が祓魔師…正気とは思えない燐の言葉に笑いが止まらないメフィスト。しかし、面白い!という理由で燐を仲間にするのだった。
こうして、祓魔師になるために「名門・正十字学園(全寮制)の塾(祓魔師になるための塾)」に通うことになった燐は、
雪男と共に修道院を出て寮へと向かう(メフィストは正十字学園の理事長でもある。そのメフィストが燐と雪男の後見人になったことと、雪男がもともと通う予定だった正十字学園だったこともあり一緒に修道院を出た)。
やるべきことが決まった燐だったが、一つ気がかりなことがあった。
それは、雪男が藤本の死について何も聞いてこないこと。燐自身も何と説明していいものか迷っていたのだ。
しかし、大切な弟をあんな世界に巻き込むわけにはいかない。何も話さずに自分で解決することを誓う燐。
だが、祓魔師塾の先生として現れたのは、まさかの雪男だった。
「はじめまして 対・悪魔薬学を教える奥村雪男です」
「ゆきお????」
燐は、この時初めて雪男が祓魔師だったことを知る。
さらに、生まれた時に燐から魔障を受けて悪魔がずっと見えていたのだという。
「…ずっと知ってたよ。知らなかったのは兄さんだけだ」
「ずっと知ってたんなら…お前はどう思ってたんだよ!俺のこと!!」
「…どう思ってる…?決まってるだろ…兄さんが悪魔である以上 危険対象だと思ってるさ」
「お前…!」
「バカだな兄さん。なんで祓魔師になりたいなんて言いだしたんだ。復讐?…それともとうさんへのせめてもの罪滅ぼしのつもりか?…もし本当にそう思ってるなら……いっそ死んでくれ」
「…なんだと…お前!ジジィが死んだのは……まさか俺のせいって思ってんのか!!」
「兄さんだ 兄さんがとうさんを殺したんだ」
そう言いながら、雪男は燐に銃を向けて―――…!!!(引用元:加藤和恵「青の祓魔師」より)
感想
雪男は燐が話さなくても全てを知っていたわけですが、燐と同じように後悔しているように見えました。
なんであの時、自分は側にいなかったのだろう…とか、燐を守ると養父「藤本」と約束をしたのに覚醒させてしまったこととか。
さて、1巻を2回に分けて書きましたが燐と雪男の性格が何となく掴めたでしょうか。
燐はどちらかというと感情的で行動的。対して雪男は真面目で神経質。
主人公は燐だと思うのですが…実はのちのちの話で重要になってくるのは、個人的には雪男の方…だと思います。
まだ一巻では明らかにはなりませんが、雪男の心情と動向に注目です!