小畑さんちのブログ

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円満に婚約を破談させるための、私と彼の共同作業 ネタバレあらすじ&感想

「婚約破談」という穏やかではないワードがタイトルにありますが、思わず笑ってしまうラブコメディです。

超仲良しの幼なじみで婚約者同士の「ハインリヒ」と「リーズリット」。婚約破談を目標に、二人が繰り広げる珍妙な作戦(強めにツッコミたくなるほどの笑)に注目です!

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あらすじ

「リーズリット、君との婚約は破談にさせてもらう」

「やっぱり気が合うわねハインリヒ、私も婚約を破談させたかったのよ!」

兄妹同然に育ったリーズリットとハインリヒ。互いのことを知り尽くし、何も語らずとも相手のことが分かる。

それはまるで長年連れ添った夫婦のような関係で美男美女の二人のことを「結ばれるべくして結ばれた相思相愛の二人」だと誰しもが疑わなかった。

しかし、そんな二人には悩みがあった。

それは…己が相手の好みではないということ。

ハインリヒはグラマラスなムチムチ女性を、リーズリットはゴリラのようなムキムキな男性を求めているのだ。

スレンダーで控えめな胸元のリーズリットと高身長ですらりとしたハインリヒ。

とてもではないが、グラマラスでもなければゴリラでもない。

相手の好みを熟知している二人は互いの幸せを願い、なんとか婚約を破談してもらおうと家族に訴えてきたが、まったくの逆効果で「照れ隠しだ」「惚気だ」と言われるばかり。

しかし、ここで諦めるわけにはいかない。

「リーズリット、俺と手を組んで、俺達の婚約を破談させようじゃないか!」

「やっぱりハインリヒは私を一番理解してくれているわね。婚約者が貴方で良かったわ!」

「俺も、君が俺の一番の理解者であり婚約者で良かったと思ってる」

互いの理想を求め二人は婚約破談のために動き出す――!!

見所1・珍妙な作戦

この作品の一番の見どころは「本当に婚約破談したいんだよね?笑」と疑いたくなるほどの珍妙な作戦。

その作戦はいくつかあるのですが、ここでは第一幕の作戦『婚約破談物語 第一幕永遠と思われていた二人の決別』について書こうと思います。

第一幕の決行場所はパーティー会場。ここでわざと喧嘩をすることで、周囲に二人の不仲を感じてもらおうという作戦です。

この作戦を成功させるために二人はわざわざ台本まで書き、読み合わせ練習までするのですが…んん?笑という感じなので、ちょっとこの二人の喧嘩を見て頂きましょう。

「ひどい、ひどいわハイリンヒ!」

「ハインリヒ、まさか貴方が『猫を飼うなら黒い肉球派』だなんて思いもしなかったわ。私、貴方の考えが全く理解できない!」

「俺だって、まさか君が『猫を飼うならピンクの肉球派』だなんて考えもしなかった。君の意見には何一つ同意できないな!」

そう答えたハインリヒにリーズリットは怒り心頭の演技をしながら手袋を外し、ハイリンヒに叩きつけ(社交会では交友断絶という意味を持っている)……はせず、そっと放り投げて彼の足元に添えます。

そしてまた、ハイリンヒも低く唸る声(演技)を出しながらも、動作は布を傷つけないように汚れを落としてから、丁寧に畳んで胸ポケットにしまうという。

ご覧頂いても分かるように、この作戦は当然失敗します。

むしろ…

「なぜだ……なぜ俺達は『将来は可愛い猫を飼おうと嬉しそうに話合う仲睦まじい恋人達』なんて言われているんだ……」

「さっぱり分からない……。私が聞いた話では『将来は肉球の色が違う二匹の猫を飼おうと楽しそうに話合う仲睦まじい恋人達』だったわ。こっちの方は微妙に肉球の色の部分は残ってるわね……」

といった具合に、周囲に不仲を感じさせるどころか「お似合いの二人が将来のことまで話し合っている」と言い出す者まで現れてしまったのです。

このような作戦がずっと続くわけですが、途中から「婚約破談のための共同作業」が「婚約継続のための共同作業」に変わります。

婚約継続の方では互いに恋愛感情がないので「誓いのキスができるか問題」に直面し、奮闘。

これもまた、二人のやりとりが面白いのでおすすめです。

見所2・協力者の存在

ハインリヒとリーズリットは「婚約破談」の作戦を決行するために、互いに一人ずつ信頼できる協力者を選んでいます。

リーズリットが選んだのは、昔から身の回りの世話をしてくれいてる姉のような存在のメイド「ルーナ」。ハインリヒが選んだのは護衛の「ディーク」。

ルーナはリーズリットが大好きで、彼女と同じノリで演技に挑んだり、失敗すれば心を痛めます。

一方、ディークはルーナとは対照的。ハインリヒとリーズリットの作戦をある意味、誰よりも冷静にみていて、むしろ面倒だと思っています。

ある作戦で、ハインリヒがリーズリットに暴力を振るうのですが(実際はイチャイチャしてるようにしか見えないんだけど)、ルーナがリーズリットを救急箱片手に物凄く心配するのに対して、ディークは興味なし。

「どうだディーク、あの光景を見れば誰だって俺がリーズリットを嫌っていると思うだろ。お前も少しくらい心配しても……おい、聞け。少しは聞け。せめてこっちを見ろ」

とハインリヒが訴えるほど。そんな主に対して真逆な二人ですが、話の途中で付き合い始めます。その意外性にも注目です!(引用元:さき/凪かすみ「円満に婚約を破談させるための、私と彼の共同作業」より)

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