【ネタバレ】次々に殺される十二天将たち「双星の陰陽師16巻」あらすじ・感想

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土御門島の壊滅の危機!!

 

お気に入りだった登場人物たちが次々と殺され、衝撃を受けてしまいました。

 

志鶴と志鶴の父の最期の会話や美玖と桜の関係が本当に泣ける!!

 

では、そんな16巻のあらすじと感想です(ネタバレあり)。

 

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あらすじ(ネタバレあり)

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「ぜ…全滅!?」

 

石鏡悠斗を含む5体の婆裟羅が同盟を組み、禍野と現を繋ぐ最上階へと進行中という異常事態が。

 

この非常事態についに婆裟羅迎撃という緊急任務の命が下る。

 

先発部隊は、十二天将4名を含む小隊で現に近い階層の婆裟羅を迎撃。

 

これを知ったろくろも迎撃に参加することを望むが、却下されてしまい至急、禍野より脱出するようにと指令が下ってしまう。

 

不本意ではあるが、大事な仲間(焔魔堂家の一員・とても弱い)を危険にさらすわけにはいかないろくろは、大人しく禍野から脱出することに。

 

しかし、そこに現れたのはまさかの迎撃命令が出ている婆裟羅のうちの一体だった!

 

「退がってろ皆っ!!行け有主っ!!3人と安全なとこまで退避しろっ!!」

 

ありすに(有馬の息子)そう伝え、一人で婆裟羅に立ち向かうろくろ。

 

そんなろくろを背にありすは立ち尽くす。

 

「あ…ありす様?早く行きましょうよ…」

 

しかし

 

「誰の心配してるんだっ…ぼっ…俺は次の陰陽頭だぞ!?俺たちの心配はいいから 焔魔堂は自分の戦いに集中してっ!!絶対に皆で現に帰るんだっ!!」

 

その頃、志鶴(先発隊)は十二天将である父、そして二人の兄たちとともに実質最強と呼ばれている婆裟羅と接触していた。

 

「全員戦闘態勢!!来るぞっ!!」

 

「志鶴はもう少し中に寄っておけ」

 

「え…何でだよっ…!?」

 

「お前は双星のちんちくりんとおデートの約束があるだろうが こんなところでケガなんてさせられるかよ」

 

「やっぱ妹にはちゃんと幸せに――――」

 

ドッ

 

「数馬ぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁっ!」

 

妹思いな兄「数馬」が目の前で殺され、それに続き父までもが倒れてしまう。そして…

 

「志鶴……親父を頼む」

 

「…兄貴?」

 

――最初で最期の嘘だけは どうか大目に見ては貰えないだろうか……――

 

もう一人の兄「軍記」も殺され、一人、婆裟羅に立ち向かう志鶴。

 

そこに、十二天将「美玖」と「桜」が現れた。

 

しかし、婆裟羅の圧倒的な力に――!!?

 

「…ど……どうして…残った呪力っ……は傷を治すのに使うって言ったじゃ…ないです……か…!?」

 

美玖までもが倒れてしまい――…。(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)

 

 

感想(ネタバレあり)

改めて思いますが、双星の陰陽師の魅力の一つは亡くなった人たちの背景や人間関係が描かれていることだと思います。

 

16巻で殺されるのは、志鶴の兄「軍記」「数馬」と父「鳴海」。

 

そして、桜の師でもある「美玖」です。

 

さて、ここでは美玖と桜について感想を書いていこうと思います。

 

実は美玖は結婚をしていました。

 

が、なかなか子供を授かることができず…そのことを気に病んでいました。

 

そんな美玖を支えていたのは、陰陽師としても優秀な愛する夫。

 

しかし、その夫も病で亡くなってしまいます。

 

待ち望んでいた子供を抱くこともできず、愛する夫も亡くなってしまった…

 

そのことをきっかけに、美玖は公務以外で部屋から出ることはなくなってしまいます。

 

そんな時に現れたのが桜の父(お世話係りなのかな?その辺りは分かりませんが)。

 

あまり描かれていないから推測になってしまいますが、美玖が元気を取り戻したのはこの桜の父の元気さだと思います。

 

しかし、この桜の父もまた戦いの中で死亡。

 

その最期の言葉が「何卒……お頼み申す 桜を…娘を…」というものでした。

 

つまり桜の父は美玖に娘を託したのです。

 

そして桜もまた、父の仇を討つために美玖の弟子になることを望みます。

 

こうして師弟関係になった美玖と桜でしたが、美玖の最期のシーンでは師弟関係というよりも、母娘関係だったということがよく分かります。(このシーンはすごく泣けるのでハンカチ用意)

 

今回は美玖と桜の関係について書きましたが(全然感想になってないけど)、志鶴と志鶴の父の最期の会話もすごくよかったのでおすすめです。(引用元:助野嘉昭「双星の陰陽師」より)