ダンジョン飯は、何度も漫画大賞にノミネートされている作品なので、
知っている方も多いと思いますが…書くことにしました!
この漫画はある意味グルメ漫画なのですが、食材はまさかの倒したモンスター!?
RPGの世界観と異色グルメを融合した魅力的な作品です。
そんなダンジョン飯1巻のあらすじと感想です(ネタバレあり)。
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あらすじ
ドラゴンに食べられた妹を助けたい!が、お金もない。仲間も失って…
それは小さな村からはじまった。
小さな地鳴りと共に地下墓地の底から現れたのはひとりの男。
その男は1千年前に滅びた黄金の国の王を名乗る。
かつて栄華を誇ったその国は、狂乱の魔術師によって地下深く今もなお囚われ続けてるという。
「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」
そう言い残すと男は塵となって消えてしまったのだった。
魔術師を倒し、全てを手に入れようとダンジョンに入る冒険者たち。
ライオス一行もその中の一つでした。
しかし、最深部でドラゴンに出くわしてしまい、全滅の危機に。
すると、ライオスを庇うため…そして仲間たちを守るためにドラゴンに捕らわれながら、皆を逃がそうとファリンが魔法を使い――…
「に……逃げて……」
カッとした光が放たれたかと思ったら、そこはダンジョン外の草むら。
お腹の音とともに目が覚めたライオスは、駆け寄ってきたマルシルによって妹・ファリンが食べられてしまったことに気付かされます。
「今すぐ助けに行く」
とフラフラになりながらダンジョンに戻ろうとするライオス。
そんなライオスに、マルシルはある事実を伝えます。
「ちょ ちょっと待って。実は……私たち荷物をほとんど迷宮に置いてきたみたいで…つまりほぼ一文無し」
「なんだって?」
ダンジョンに潜るためにはお金がいるのにと困り果てるライオス。
そんなライオスに追い討ちをかけるかのようにチルチャックが口を開きます。
「今しがた仲間をふたり失った。前々から別のギルドに勧誘を受けていたらしい」
2人からの辞表で3人になってしまったライオス一行…
つまり、武器代や日用品代、食費に加えて仲間の雇用費も用意しなくてはならなくなったのです。
先のバトルでほぼ一文なしになってしまったライオスは、お金を工面する方法を考えますが全然足りず。
しかし、そんなことを考えている間にもファリンが消化されてしまうかもしれません。
思いつめたライオスは、マルシルとチルチャックにある提案をします。
それは二人にギルド(仲間)を抜けてもらい、その装備を売って一人でダンジョンに潜るというもの。
「そ そんな無茶よ!」
「死ぬつもりか」
ライオスの提案に反対するマルシルとチルチャック。
しかし、ライオスは
「いや これなら武具の性能を落とさずにすむし、ひとりなら魔物を避け最小の戦いで最深部に行ける。不可能な話じゃない。元々は俺の落ち度だ。ふたりにまで危険なことをさせるわけには………」
と答えるのでした。
「ライオス……そこまで……」
ファリンを心配するライオスの気持ちを汲み取り、ついて行く決意を固めるマルシルとチルチャック。
すると、突然ライオスが物凄い形相で二人の肩を掴み
「本当に俺についてくる意思があるんだな?どんなことがあろうと!!」
ライオスのあまりにもの形相に戸惑う二人。そんな二人にライオスはとんでもない一言を放ちます。
それは…
ライオスのイカレた提案「魔物」を食べる!?
「食料は迷宮内で自給自足する」
「は!?」
「迷宮内には魔物が溢れている。つまり生態系が存在しているということだ。肉食の魔物がいればその糧となる草食の魔物が!草食の魔物が食う植物に植物の栄養となる水や光や土が!すなわち、人間も迷宮で食っていけるということだ!」
実は、魔物マニアだったライオスのあまりにもの発言に猛反対の二人。
するとライオスは
「今までの冒険を思いかえしてみろ。なんか結構うまそうなのがいたはずだ」
と早速、年季の入った魔物の本を片手に倒した大サソリの調理を始めるのでした。
しかし、味は激マズ!!!
すると突然…
魔物食の研究者・センシ登場!
「ちょっと待った!」
という声が聞こえてきて――。
その声の主はドワーフのセンシ。
彼は、迷宮で10年以上魔物食の研究をしている人物で、ライオスに代わって大サソリの調理を始めます。
出来あがったものは『大サソリと歩き茸の水炊き』
その後、おいしい魔物料理を食べ終わったライオスたちは、自分達が旅をしている事情をセンシに話します。
「何かわけのある旅のようだが?」
「ええ まあ。仲間がひとり迷宮の下層で魔物に食われてしまって、消化される前に助けたいのです。」
「なんと魔物に。一体どんな」
「竜です。真っ赤な鱗の」
「真っ赤な鱗……下層……炎竜(レッドドラゴン)か!頼む、わしも同行させてはもらえんか」
ライオス達が追っている魔物が炎竜だと知り、同行を申し出るセンシ。
その申し出をライオスは喜んで引き受けます。
しかし…
「本当か!いや有難い。炎竜を調理するのは長年の夢だったのだ!炎竜か……やはり王道にステーキか、それともハンバーグか。しゃぶしゃぶも捨てがたいが…いや卵があれば親子丼という手も……」
ウキウキなセンシを見つめながら固まる3人。
ファリンを食べた炎竜をハンバーグやステーキに…?
(それは食ってもいいもんなのか?)
こうして、ライオス一行はファリンを助けるために炎竜を…そしてセンシは食べるために炎竜を探す旅が始まったのです。
ネタバレ感想
センシと出会って…様々な魔物を倒し食していくわけですが、その食材は多岐に渡ります。
人食い植物や大蝙蝠、さらには動く鎧まで笑
罠でさえも調理道具に使ってしまうセンシとライオスの情熱には尊敬さえしてしまいます
まぁ、ライオスについては異常者の域ですけどね。
さて、1巻では動く鎧のフルコースやバジリスクのロースト(バジリスクとは胴が鶏で尾が蛇の蛇の王と呼ばれる魔物)、
人喰い植物のタルトなどの調理法、材料などが紹介されているわけですが…バジリスクのローストの話が個人的にツボでした。
ライオスのバジリスクへの威嚇の仕方もだけど何より…
死にかけてる知らない戦士の「……に 肉汁が……良く出ておいしいです」というセリフ笑
結果的に人助けになったから良かったと思うけど…それは仲間も複雑すぎて泣くはずです笑(引用元:九井諒子「ダンジョン飯」より)