小畑さんちのブログ

マンガやラノベなど好きなものについて書いています♡

【漫画】死地に赴くための料理、死んだホタルイカを生き返らせろ!「死を迎える偉人達の無理難題オーダー」

この漫画は設定やアイディアが本当に魅力的!

グルメ漫画なのですが、普通のグルメ漫画ではなく…

タイムスリップをしてきた死に際の偉人たちのために腕を振るうのです。(基本的には食事をした後、みんな元の時代に戻り亡くなります。例外もあるので基本的には…としました)

偉人たちの最期に注文するオーダーにその時代の背景を感じさせるので、歴史好きの私としてはたまりません

また、普通のオーダーではなく「死んだホタルイカを生き返らせてみよ」とか「死地に赴くための料理」などといったとんでもない注文なのでそれに応える料理も見ものです!

漫画「最後のレストラン」を読む。

あらすじ

こんなことを考えたことはありませんか?あなたの次の食事が人生最後の一皿になるとしたら…あなたは最後に何を食べたい?

レストラン「ヘブンズドア」のオーナー兼シェフの「園場 凌」は料理の腕は確かなものの超へタレ。

亡き父親の店を継いでから1週間…客が全く来ないことに不安を感じ、店を燃やして死のうとするところをバイトの女の子たちに助けられます。

灯油の臭いが充満する店内でバイトの女の子に正論を言われ、しょんぼりする園場。

すると突然、まばゆいばかりの光が!!

リン ゴーーーーーン

鐘の音が鳴り、目を開けると…何故か目の前には家臣と奥方を引き連れた織田信長がいて――!!?

(織田信長のタイムスリップする直前の状況を補足すると、まさにあの有名な本能寺の変。寺に火を放たれて奥方や家臣ともども逃げ場を失っている状況でした)

園場たちを前にして

「キンカン頭(光秀)の手下か…?それとも寺の者か…?何とか言うてみい!」

と刀に手を掛ける織田信長。

そんな織田信長に何故か園場は…

「いらっしゃいませ」

と答えます。

実は、園場たちは最初は映画の撮影中の俳優さんたちだと思っていたのです。

しかし、持っていた銃も流している血も本物だと気付き――!!!

こうして、何が起きているのかよくわからないまま織田信長からのオーダーを受けることになった園場。

そのオーダーとは

『どこの誰も食べたことのない空前絶後の料理』

というもの。

未だかつてないオーダーに

「具体的に何?どーいう料理!?」

と困惑する園場は適当な料理を出して帰っていただこうと思います。

しかし、出した料理に信長からの期待値が上がってしまい

「このような見事な料理を作る者が…どのような一皿でわしの命に応えるのか大変楽しみである!」

という言葉まで。

上がりきったハードルに

(ここで妙な料理を持っていったら殺されてしまう)

と不安になった園場は一度は逃げようとしますが、逃げ道を断たれ…たたずみます。

するとバイトの前田さんが声をかけてきて…

「史実では信長の好物は焼き味噌の湯漬けに果物だったようですが…」

「それが分かってるなら前田さん…あなたが自分………!」

前田さんとの会話で名案を思いついた園場。

早速、織田信長にあるお願いをします。

「信長様、信長様のご注文の一品を仕上げるのにどうしても信長様のお手が必要なのです。お力を拝借できませんか?」

そう伝えて、織田信長を調理場に入れた園場は信長に料理の指導を始めるのでした。

干ししいたけをみじん切りにしてもらい、ねぎは細切れに。

フライパンに味噌とみりんを入れて……出来上がったものは『焼き味噌ごはんの和風ドリア』です。

信長が作った料理をみんなが待つテーブルまで運ぶ園場。

すると信長は

「……で?これがどうして空前にして絶後の料理なのか?」

と園場に問います。

「はい、これは信長様みずからがお作りになった料理だからでございます。天下無二の方がお作りになったのですから天下無二の料理に決まっております。いかなる天子・聖人も口にしたことなく、これからもできない一品でございます。お疑いなら皆様にお尋ね下されば…」

その言葉に唖然としていた信長でしたが、家臣や奥方の「美味しい」という言葉に表情を和らげ…

「今度の光秀めの謀反…わしは…己に腹を立てたのよ。それはこの信長の天下人としての器が足りぬゆえかとそう思ったが…しかしこうして事 破るるに及び ただのたわけに戻ったわしの素人料理をうまいうまいと言ってくれる 付き添うてくれる者たちのいることがわかった。」

「わしは!間違うてはいなかった!」

「まさしくこれは わしの最後にふさわしい料理であったわ!!」

こうして園場の料理に大満足をした織田信長は、お金の代わりに自身の刀「備前長船光忠」を園場に渡し、地獄か極楽かも分からない元の時代へと帰って行くのでした。

しかし、この不思議な出来事はこれで終わらなくて――…。(引用元:藤栄道彦「最後のレストラン」より)

ネタバレ感想

今回あらすじにも書いた織田信長の話も好きなのですが、個人的にはやっぱり土方歳三の話が一番好きです。

土方歳三のオーダーは冒頭にも書いた「死んだホタルイカを生き返らせてみよ」。

このホタルイカというのは、タイムスリップをする直前の土方が手紙とともに部下の親族から受け取ったもので、その手紙の内容こそがまさしくオーダーに繋がります。

この無理難題、園場がどう切り抜けるのかと思えば…もの凄く良いことを言っていました。

そして、土方もその言葉に納得して自身の時代に帰っていくわけですが…

歴史に詳しい方はご存知ですよね?土方が馬上で撃たれて死ぬことを。

最後のシーンの倒れた土方とホタルイカの描写は、きっと役目を果たし終えたということを伝えたかったのだろうと思います。

そういえば、一説によると土方は敵ではなく味方に撃たれたという話もあるみたいですね。

なんでも、絶対に退こうとしなかった土方を撤退したかった味方が撃ったとか…。もし本当にそうなのであれば悲しい事実ですけどね。

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