この漫画は江戸時代にタイムスリップしてしまった漫画編集者「千代子」と江戸時代のカリスマ編集長である「蔦屋重三郎」。
そして重三郎に関わる絵師たちが繰り広げるコメディ漫画です。
思いっきりコメディなので歴史が分からなくても楽しめますし、4コマなので手軽に読めます。
あらすじ
事の始まりは――漫画の原点の一つと言われている黄表紙。
主人公「千代子」は、いつか手に取ってみたいと思っていた黄表紙を祖父の蔵で見つけます。
黄表紙をギュッと抱きしめて
「ありがとう神様!」
なーんて思っていたら、まさかの江戸時代にタイムスリップ!!
(何がどうしてこんなことに…)
江戸時代の人々から強烈な視線を浴びて震える千代子。
そんな千代子に…
「ねぇ、君。さっきから怯えた顔でうろうろしてるけど…」
と声をかけてきた男性が。これは救いの神かと思いきや…
「それ うちの商品だよね?ちょっと店まで来てくれるかな」
(夕方のニュースでよく見るやつだ!!!)
こうして、男性の店に連行された千代子でしたが…
彼があの江戸時代のカリスマ編集長「蔦屋重三郎(TSUTAYAは蔦屋重三郎の名前にあやかってつけられたらしいです)」だと知り、働かせてもらうことになります。
しかし、担当する癖の強い変人絵師たちに振り回されて――…!!(引用元:道雪葵「女子漫画編集者と蔦屋さん」より)
感想(ネタバレあり)
おすすめシーンを絡めた感想を書こうと思います。
従業員たちが里帰りをしてしまう薮入りの日――
普段は従業員や住み込みの絵師たちがいるため、二人っきりになったことがなかった千代子と重三郎は、
二人っきりになってしまったことを妙に意識してしまいます。
ワタワタする二人でしたが何故か怪談話を始めてしまって――…
その後、怪談話にすっかり怯えてしまった千代子は、風呂場に重三郎を連れて行き
「それでは今からお風呂に入りますが覗かずに見守っていて下さい……」
と外に待たせるのでした。
大人しく風呂場の外で正座をして待つ重三郎。
すると風呂場の中から
『ハイ、ご用件はなんでしょう?』
という声が。
実は、千代子の「Siri」が起動してしまったのです。
「Siriが起動しちゃった」という千代子のひとり言で、思いっきり色々と勘違いしちゃった重三郎。
この後の重三郎の行動がすごく面白い笑
現代では「Siri」と聞けば「Siri」がすぐに思いつくけど、この漫画の舞台は江戸。
重三郎の行動は仕方がないけど、現代だったらセクハラで訴えられそうです笑