見えてはいけないものが視える主人公「チセ」。
その力のせいで家族を失い、生きる希望も失ってしまいました。
そんな時、ある人物に出会い闇オークションに出品されることに。
チセを買ったのは……人ではないヒトで――…。
今回はそんな魔法使いの嫁1巻のあらすじと感想を書いていきます(ネタバレあり)。
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あらすじ
私を買ったヒトは、人ならざるものでした――。
主人公「智世(チセ)15歳」はいわゆる視える人間。
視えてしまうことで家族を失い、周りからは忌み嫌われ…生きることに絶望してしまったチセ…そんなチセに謎の人物が声をかけます。
「――もし、生きることを投げ出したいなら 貴方を欲しいと思う「誰か」に「貴方」を預けてみませんか」
この言葉に誘われ、闇オークションで出品されることになったチセ。
そんなチセを買ったのは、骨頭の「魔法使い・エリアス」でした。
彼がチセを競り落とした目的はチセを魔法使いの弟子にすること…そして、もう一つ―…。
その後、エリアスの家に連れて行かれたチセは自分がどのような存在なのかを教えられます。
実はチセは高い潜在能力を持つスレイ・ベガという特別な存在。(スレイ・ベガというのは周囲の力を吸収し、それを魔力として体内に蓄積させることができる言わばスポンジのようなもの)
しかし、その力を制御できなければ―…。
エリアスの家で暮らし始めて数日後、チセに魔法使いとしての初仕事が舞い込んできます。
その場所は「猫の集う町ウルタール」。
猫の国と呼ばれるウルタールでは、遠い昔に残虐で悲しい事件がありました。
その事件を起こした者は、猫たちの手により葬られ封印されましたが、今になって池の小島に穢れ(浄化されていない魂の澱み)が溢れてきてしまったのです。
今回のチセの仕事は、その澱みを浄化すること。
出来なかったら…と迷うチセでしたが
「お願い、この人を…私を…ころして」
という言葉を聞いてしまい――…。(引用元:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」より)
感想
この漫画の魅力はやっぱり世界観。
さて、チセも言わばその世界観の一部なわけですが、チセは人には視えないものが視えてしまう力を持っています。
その力のせいで家族を失い…いらない子として扱われてきた…
そんな過去を持つチセだからなのか、必要とされることにこだわっているように思えました。
特にラストの話では。
不思議な力を持っていることで傷ついてきたチセ。
そんなチセが、恨んでいた自らの力によって希望を見出していけるのか…今後の展開が気になる作品です。