「ミギとダリ」はスタイリッシュ高校生「坂本ですが?」の著書である佐野菜見先生の作品です。
佐野先生の世界観が大好きで「ミギとダリ」も期待して読んだわけですが…期待以上笑
「坂本ですが?」に引き続きシュールな笑い(ミギとダリはブラックジョーク寄り)が光ながらも、不気味なミステリアスさもあってすごく面白いです。
最初はコメディだと思って読み進めていたけど、いきなりシリアス展開。
果たして二人は恐ろしい目的を果たすことができるのか…
そんなミギとダリのあらすじと感想(ネタバレあり)です。
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あらすじ
「油断するなよ ミギ」「百も承知さ ダリ」
神戸市北区山側オリゴン村。
物語は子宝に恵まれなかった老夫婦の元に一人の少年が養子としてやってくるところから始まる。
その少年の名は「秘鳥(ひとり)」。
美しい容姿で礼儀正しく、親孝行な彼にすっかり夢中になる老夫婦。
しかし、秘鳥には大きな秘密があった。
実は秘鳥は「ミギ」と「ダリ」の双子で二人で一人を演じているのである。
すべては恐ろしい目的を果たすために――…。
ネタバレ感想
あらすじにも書いたようにミギとダリはある目的を果たすために、二人で一人を演じています。
その目的はとても恐ろしいものなんですが、二人で一人を演じている時は正直、どのシーンも思わずプッとなる面白さです。
この老夫婦のツッコミ?も相当面白い(スティーブジョブズには本気で吹いた笑)。
特に、ダリが犬にタオルを取られてしまい裸でトイレに隠れるシーン。
このとき、あまりにもトイレに向かって犬が吠えるので老夫婦もやって来てしまうわけです。
トイレ前にはミギ、トイレの中にはダリ(鍵を手で押えている)…トイレを開けようとする老夫婦(トイレの鍵が壊れたと思っているので)。
そんな絶対絶命の状況にミギが放った一言はまさかの名言笑
「時間が…時間の流れが解決するでしょう。だから今はリビングで時の流れに身を委ねましょう」
そして、そんなミギに老夫は
「でもね 秘鳥くん。時の流れは同時に尿意の訪れでもあるんだよ」
と…。確かに…間違いない笑
でもそんな真顔で言わないで笑!と思ってしまいました笑(引用元:佐野菜見「ミギとダリ」より)